秋になると「コオロギ」が跳ねている様子を見たことがあるでしょう。
ただ「コオロギ」を知っている人は多くても、「カマドウマ」という虫を知っている人は少ないのではないでしょうか?
どうやら昔の家ではよく見かけた虫らしいのですが、最近では人との接触も減りその存在はほとんど知られていません。
というわけで、今回は「カマドウマ」と「コオロギ」の違いについてまとめてみました。
カマドウマとコウロギの違いについて
カマドウマとは
まず、「カマドウマ」を辞書で調べると「コオロギに似て羽がなく、体の曲がった昆虫で、家の中などの暗い所にいる。」虫だとされています。
「カマドウマ」はカマドウマ科に属する虫であり、別名「オカマコオロギ」や「便所コオロギ」とも呼ばれています。
「カマドウマ」という名称は昔、かまどがあった時代にかまど周辺で頻繁に見られたことと、馬のような横顔をしていることから付いたと言われています。
また、「オカマコオロギ」や「便所コオロギ」とも呼ばれているのは、カマドウマが湿気を好む虫であり、昔のお釜やトイレに頻繁に現れたことからそう呼ばれているのだそうです。
しかし、現在では家の造りも変化し日常的に人との接触が少なくなり、体長2、3センチの不快な見た目から害虫扱いされている虫でもあります。
病原菌を媒介したりヒトを刺したりすることがないにも関わらず、外見だけで嫌われるなんて可哀想ですね。
ただ何でも食べる雑食性の虫であるため、人の住まいにも近付いてしまい嫌われてしまうのでしょう。
「カマドウマ」の体色は褐色・濃褐色で、羽が無いため飛ぶことは出来ませんが長い脚で跳躍しながら前に進むことが出来ます。
その跳躍力からバッタのように見えることもあるようす。
ちなみに、「カマドウマ」がよく出現する場所は身を隠せる狭い場所や暗い場所、湿度の高い場所が多いようです。
夜行性ですが、活動期間は一年中となっています。
コオロギとは
次に「コオロギ」を辞書で調べると「秋の夜長に鳴く昆虫で、全体は黒茶色でつやが有る。
草むら・壁のすきまなどで、コロコロと美しい声で鳴く。」虫となっています。
「コオロギ」はコオロギ科の虫であり、狭義ではエンマコオロギを指すようです。
「カマドウマ」と同じく雑食性・夜行性であり、羽がないため飛ぶことは出来ませんがピョンピョンと跳ねることが出来ます。
体長は4センチにもなるため、見た目の不快さから「カマドウマ」同様あまり好かれる虫ではないようです。
ただ、夏から秋にかけて活動する虫であるため、季節を感じさせてくれる虫であるともいえるでしょう。
つまり「カマドウマ」は体長2,3センチの褐色・濃褐色の体色をしたバッタのように跳躍する特徴を持ち、身を隠せる狭い場所や暗い場所、湿度の高い場所等で年中活動する昆虫であるといえます。
一方、「コオロギ」は体長4センチの黒茶色の体色をしたピョンピョンと跳ねる特徴を持ち、夏から秋にかけて草むら等で活動する昆虫であるといえます。
両者とも見た目が不快で夜行性、雑食性、ハネがない虫であるという共通点がありますが、活動時期や跳ね方、出現場所に違いがあるようです。
家の中で出現させないために
「カマドウマ」と「コオロギ」の違いを見てきましたが、どちらも人間に害を与えることがないにも関わらず好かれない虫のようです。
見た目が不快なため仕方ないのかもしれません。
それでは、家の中で出来る限り見かけないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか?
まず「カマドウマ」ですが、狭い場所や暗い場所、湿度の高い場所を好むので、家の中を風通しの良い状態にして湿度を低く保ち、暗い場所やすきまを作らないことが大切だといえるでしょう。
一方「コオロギ」ですが、跳ねることでしか前進できない虫であるため、家の1階部分に外との隙間を作らず家の中に「コオロギ」を入れない環境を維持することが重要だといえるでしょう。
玄関や窓の開けっぱなしには注意してください。
まとめ
今回はカマドウマとコオロギの違いについてご紹介しました。
「カマドウマ」は体長2,3センチの褐色・濃褐色のバッタのように跳躍する特徴を持ち、狭い場所や暗い場所、湿度の高い場所等で年中活動する虫であり、「コオロギ」はピョンピョンと跳ねる特徴のある体長4センチの黒茶色の外見をした、夏から秋にかけて草むら等で活動する虫であるといえます。
今回は以上になります。
ご参考になれば幸いです。
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