どちらも「カ」と名前が付きますが、同じような昆虫なのでしょうか?
いったいこの2つの生き物にどんな違いがあり、どんな特徴があるのでしょう。
そこで今回は、これらの生き物について探っていきたいと思います。
「ユスリカ」と「蚊」の違いは?
あまりなじみのないユスリカかもしれませんが、実は多くのみなさんはどこかで目にしたことがあると思います。
身近なものほど気づかないことが多いですが、これもその好例の1つと言えます。
「ユスリカ」とは?
ユスリカは、釣りのエサとして使われる赤虫の成体の呼称です。
釣りや熱帯魚の飼育が趣味の人であれば、幼虫の姿を目にしている機会はおそらく多いでしょう。
幼虫は、いわゆるドブ川のような富栄養化したところで生活をしており、体色は赤です。
成体は蚊に似ていますが、3つの点で大きく異なります。
まず、ユスリカはヒトや動物の血を吸うことはしません。
次に、ユスリカは鱗粉をもっていません。
ですから、誤って叩いてしまっても皮膚に鱗粉が付着するようなことはありません。
最後に、水辺の近くで大量に発生するようなことが見られます。
「蚊」とは?
蚊は、梅雨の時期から12月前後まで活動している厄介な生き物です。
犬や猫にとってはフィラリアを媒介する、驚異の存在でもあります。
吸血行動に目が向けられがちですが、実は、血を吸うのはメスの蚊だけです。
子どもを産むための栄養補給のために血が必要だと言われています。
血を吸う際に、麻酔を打つと同時に血液が固まらないような成分を注入します。
そのため気づかないうちに、血を吸われてしまっていることが多いのです。
鱗粉を持っているために腕にとまった蚊を叩いた場合、腕に鱗粉が残ることがあります。
まとめ
「ユスリカ」は、ドブ川にいる赤虫が大人になったもので、動物の血を吸うようなことはありません。
「蚊」は、吸血行動をメスが行い、犬や猫にフィラリアを媒介する厄介な生き物です。
同じ「カ」という名称が入る生き物であっても、これほどの違いがあるとは思いもしませんでした。
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