日本語には好意や親切、活用や利用というように同じような意味を持つ言葉が多く存在しますが、それらの言葉の意味をご存じでしょうか。
1つ1つの言葉を見ていくとそれぞれに意味がありますが、日常生活ではそれほど気にしたことがないという方も多いのではないでしょうか。
今回はその中でも約とおよそという言葉の違いについて注目してみましょう。
意味はほぼ同じ
約とおよそという言葉の意味はほぼ同じですが、使い方が少し異なります。
例えば32キロの距離がある場合、約30キロとおよそ30キロだとどちらの言葉の使い方が正しいのでしょうか。
この場合約30キロという使い方が正解となります。
ではそれぞれの意味を見て行きましょう。
約の意味
約は数を大まかに数えるときに使われる言葉で、だいたいとも言い換える事が出来ます。
また短く簡単にするという意味もあり、実際の数値より少なめになるときに使用されるため、上記の場合約30キロとなります。
ビジネスなど実務的な文書が多く使われる場面では、およそと比べ硬い意味を持つ、一目で分かりやすい、文字数が少なくなるという点から約が多く使用されています。
およその意味
およそはおおよそとも同じ意味も持ち、物事のだいたいのところを表し、目標まで到達していない場合に多く使用されます。
上記の例でいくと28キロのときあとおよそ30キロとなります。
また、約は数量や数値を表すときに多く使われ、同じ数字でも順番などを表す場合はおよそを使う場合が多く見られます。
分かりやすく例文を出すと、約7、8番目や約2、3月とはあまり言わずこの場合およそ7、8番目、およそ2、3月と言うことのほうが多く見られます。
およそのほうが話し言葉の要素が強いため、ビジネス文書ではあまり用いられることはありません。
まとめ
約とおよそはほぼ同じ意味ですが、使い方が少し違うということが分かりました。
約は実際の数値よりも少なめになるとき、およそは実際の数値よりも多くなる場合に多く使用されます。
また、2つの言葉をよく知っている方が使い分ける場合、約は細かい数値まで知っているけれど、相手に伝えるときはキリがいい数字として丸めて伝える、およそは本人も細かい数値は把握していないが大体このくらいかと思って使用するという使い方をしている方もいるそうです。
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