「野球の練習をする」や「サッカーの練習をする」これに対し「空手の稽古をする」や「師に稽古をつけてもらう」があります。
「サッカーの稽古をつけてもらう」という言い回しは聞いたことがありませんよね。
この練習と稽古にはどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、練習と稽古の違いについてご紹介します。
練習は創意工夫・稽古は伝統
練習は基本的に習ったことをくり返し行い、その質を向上させることを目的とします。
この場合、指導者や目標とするプレイヤーはいますが、師匠の存在はありません。
稽古には身につけるべき規範や型を教える師匠の存在があります。
これは空手など武術に限らず、琴や日舞などの古典芸能にも同じことが言えます。
次にそれぞれの違いについてより詳しく見ていきましょう。
練習
練習は習ったことをくり返し、質を高め技量を向上させることに重きを置きます。
古からの教えや型を参考にしながらも、自らの創意工夫で独創的なプレイスタイル作り古典技よりもさらに発展させる意味合が強いと言えます。
ただ、無心に練習し技を練り上げるため、稽古において見られる精神面での修養がおろそかになっている訳ではありません。
稽古
まずは稽古の意味からお伝えします。
稽古の稽は考えるという意味を持ち、先人たちの考えを理解し、道理を学ぶことを表します。
そのため、先人の考えや道理を伝える師匠の存在が必要となります。
師匠を通して古くからの学ぶべき型や手本を知り、それに近づくように日々研鑽を行います。
このとき身体の鍛錬だけではなく、精神面の修行も行われます。
稽古とは、伝統的な技術を師匠から学び研鑽することを指します。
このとき創意工夫による発展を進めるのではなく、古典の技を保持し極めることに重きを置きます。
まとめ
ここまで、練習と稽古の違いについて紹介しました。
練習は古典を参考にしながらも、創意工夫や自己鍛錬によりさらなる発展を目指す。
稽古は古き教えを師匠から学び、日々の研鑽・鍛錬を通じ先人の考えや道理を理解することをお伝えしました。
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