敬語の使用については、日本人でも苦労することが多いと思います。
どちらも敬意を込めた表現ですが、どこに違いがあるのでしょう。
具体的な使用場面を思い浮かべながら、2つの違いについて考えていきたいと思います。
「皆様」と「方々」の違いは?
何気なく口にしている言葉ほど、気を付けて使いたいものです。
そこで今回は、上の言葉の特徴を探っていきます。
「皆様」の意味は?
その場にいる人、また、そのことに関わりのある人すべてに対して敬意をもって表す表現です。
あるいは、そこへ集まっている人々に対して呼ぶかける場合にも使われます。
使用場面から考えると、それを確認することができると思います。
遠路はるばる当店へお越しの皆様、今日は最後まで心ゆくまでお楽しみください。
皆様、大変申し上げにくいのですが、予定されておりましたコンサートは中止になりました。
大変申し訳ございませんが、講演会を開く前に、皆様にご協力をお願いしたいことがございます。
上の例文で見たように、修飾語を伴わずに、目の前にいる人々に呼びかける場合にも使えます。
「方々」の意味は?
たくさんの人々に対して敬意を表す場合に使われる表現です。
どんな状況で使われているのかを、まず、確認していきたいと思います。
遠路はるばる当店へお越しの方々、今日は最後まで心ゆくまでお楽しみください。
ご来場の方々、大変申し訳ございませんが、予定されておりましたコンサートは中止になりました。
大変申し訳ございませんが、講演会を開く前に、お集りの方々にご協力をお願いしたいことがございます。
上で挙げた例文を見ると、方々は、単独だけで使うことはできず、直前に修飾する語句を伴うことを確認できます。
まとめ
「皆様」も「方々」も、その場にいる人々、それに関わった人々に対して敬意を示す場合に使われます。
ただし、「皆様」は「方々」とは異なり、呼びかける際にも使うことができるところが異なっています。
ほぼ意味の違いはありませんが、使用する形の上での違いは見られます。
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