どちらも読みは「とり」で、ほとんど違いという違いは感じられません。
しかし、使用状況によっては、明確な使い分けがされている場合があります。
さて今回は、どんな使い分けがあるのかを少しずつ調べていきたいと思います。
「鳥」と「鶏」はどう違うの?
とても身近な漢字ではあるからこそ、まず成り立ちから紹介したいと思います。
その次に、具体的な使用場面から言葉の特徴を考えていきます。
「鳥」の特徴は?
最初に、鳥の言葉の由来について紹介していきます。
実は、いろんな説があり、これといった有力なものはありません。
しかしながら、どれも共通して言えることは、「飛ぶ」の「ト」が関連していることが知られています。
どんな形で文の中で使われているのかを見ていきましょう。
鳥の生態についての本を読んで感想を書きました。
世界には、私たちが目にしたことのない色んな種類の鳥が暮らしています。
というように、鳥には特定の種を表すものではなく鳥類を総称する言葉として使われています。
ただし、「焼き鳥」などの例外は見られます。
「鶏」の特徴は?
まず、鶏の語源から話していきたいと思います。
「庭の鳥」を意味する「ニハツトリ」の助詞が脱落して、「にわとり」という言葉が生まれました。
「オキツシラナミ」の「ツ」と同じく、現代語における「の」の意味があります。
古くは、『倭名類聚抄』の一部にもこの漢字が登場しており、身近な動物であったことが分かります。
次に、具体的な場面を想定して考えていきます。
今日の夕飯は、海藻サラダ、蒸し野菜、それに鶏肉のステーキでした。
鶏肉のミンチ、生卵、ショウガの搾り汁などを使って、つくねを作りました。
上の文で見るように、鶏には「ニワトリ」の意味が含まれていることが分かると思います。
まとめ
「鳥」は、鳥類全般をまとめて指す言葉だということが分かりました。
「鶏」は、食肉としてのニワトリ、生き物としてのニワトリの意味があります。
こんな身近なところに日本人の生活に根差した言葉があったとは、とても意外な驚きでした。
今のあなたにおすすめの記事