「フクロウ」と「ミミズク」。
どちらも目がクリッとして愛らしい風貌の鳥ですよね。
ただ、動物園などで見かけたことはあっても、普段目にする機会は少ないため、両者の違いを知っている人は少なそうです。
というわけで、今回は「フクロウ」と「ミミズク」の違いについて見ていくことにしましょう。
フクロウとミミズクの違いについて
フクロウ、ミミズクとは
まず、「フクロウ」を辞書で調べると「ミミズクに似て、夜活動する中形の鳥。全身茶色で、目は大きくその周囲に放射状の羽が有るが、ミミズクと違って耳状の部分が無い。」鳥とされています。
一方「ミミズク」を辞書で調べると、「形がフクロウに似て、森などに住み夜行性で小動物を捕食する鳥。
頭はネコのように丸く、耳状の長い毛がある。」鳥とされています。
つまり、辞書では両者が非常に似ている鳥であるとし、耳状の部分の有無が「フクロウ」と「ミミズク」の違いであるとしています。
この耳状の部分は、羽角または耳羽と呼ばれています。
基本的には羽角がある種を総称して「ミミズク」と呼び、ミミズクを除くものを総称して「フクロウ」と呼んでいるようです。
しかし、中には羽角の有無では区別できないものもいて、羽角があるのに「フクロウ」に種別されているシマフクロウや、羽角がないのに「ミミズク」に種別されているアオバズクの例もあるため、例外もあるといえるでしょう。
ちなみに「フクロウ」も「ミミズク」も共にフクロウ科の鳥で、生物学的には同じ種別となっています。
どちらも体長は50センチ前後、体重が1kg前後のものが多く、大きな目と180度廻る首を備えています。
また、どちらもほとんどの種が夜行性・肉食性で、夜になると大きな目を生かして昆虫、爬虫類、鳥類、野ウサギやネズミなどの小型の哺乳類等を捕食します。
そのため、可愛らしい外見とは違って、意外に凶暴性を持った鳥ともいえるでしょう。
ただ、サボテンフクロウのように草食性の種もいるようですから、例外もあります。
それゆえ「フクロウ」も「ミミズク」も生物学的には同じ鳥ですが、羽角があるのが「ミミズク」、無いのが「フクロウ」だといえるでしょう。
ただ、羽角があるのに「フクロウ」とされているシマフクロウや、羽角が無いのに「ミミズク」にされているアオバズク等、例外があることも覚えておくと良いと思います。
フクロウとミミズクの寿命
「フクロウ」と「ミミズク」の違いについて見てきましたが、それでは両者の寿命はどれくらいなのかも見ていきましょう。
種によっても異なるようですが一般的には、小型のフクロウ・ミミズクで10年~15年、中型のフクロウ・ミミズクで20年、大型のフクロウ・ミミズクで20年以上生きるようです。
想像よりも長生きだったのではないでしょうか?
それゆえ、もし飼うならそれなりの覚悟が必要な生物といえるでしょう。
フクロウとミミズクの値段
「フクロウ」・「ミミズク」とも、その可愛さに惹かれて飼いたい人も増えているようです。
そこで気になるのはお値段です。
最近では、犬や猫でもかなり高額になる種もいますが、フクロウ・ミミズクも負けてはいません。
実際、かなり安いメンフクロウでも10万円以上、ハリーポッターでお馴染みのシロフクロウでは何と70万円以上もするようです。
寿命と同様、飼おうとするならかなりの覚悟が必要な生物だといえるのではないでしょうか?
まとめ
今回はフクロウとミミズクの違いについてご紹介しました。
「フクロウ」も「ミミズク」も生物学的に同じ鳥ですが、基本的に羽角があるのが「ミミズク」、無いのが「フクロウ」だといえるでしょう。
ただ、羽角があるにも関わらず「フクロウ」とされるシマフクロウや、羽角が無いのに「ミミズク」とされるアオバズクなどの例外もあることも覚えておきましょう。
今回は以上になります。
ご参考になれば幸いです。
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