体が不自由な人にとっては助けになる人のことを介護士と呼びますね。

しかし、介護福祉士はあまり耳慣れない単語だと思います。

必要な人からすれば同じ存在でも、その経験には違いがあります。

介護士 介護福祉士 違い

資格を持っているかどうか

仕事内容はほとんど変わらなくても、資格があるかないかが決定的な違いになります。

実務経験の差による違いです。

介護福祉士は国家資格

介護に必要な技術を習得した人という点では変わりありません。

仕事内容も共通している所があります。

しかし得られる信用や給与に違いが出て来ます。

厚生労働大臣が指定する養成学校で知識と技術を学び、最終的に行われる修了試験を突破すると「介護職員初任者研修」という資格が得られます。

この段階ではまだ国家資格ではありません。

この資格を持った人がいわゆる介護士にあたります。

ホームヘルパーと呼ばれる人も同じ資格です。

過去にはホームヘルパー3級から1級、次に介護職員基礎研修という段階を踏んだ資格でしたが、現在では介護職員初任者研修にまとめられています。

この資格を得た人が更なる経験を積み、国家試験を突破することで初めて介護福祉士を名乗れます。

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資格を得られるまでの時間

介護職員初任者研修になるには講習を130時間受ける必要があります。

次に介護職員実務者研修という講習を受けます。

この研修の時間には過去にどういう資格を得ているかで違いが出て来ます。

全部で450時間の講習になり、何も資格を所持していない人と、ホームヘルパー3級の資格を所持している人はそのまま450時間学ぶ必要がありますが、介護職員初任者研修の資格を所持している人と、ホームヘルパー2級の資格を所持している人は320時間、ホームヘルパー1級の資格を所持している人は95時間、介護職員基礎研修の資格を所持している人は50時間となり、所持している資格によって一部の講習が免除されます。

そして約3年以上の実務研修を経て介護福祉士を得られる国家試験に受験することができます。

このために、より確かな知識と経験があると信用され、一部の医療行為や後任の指導を担当することなどが認められる他、就職にも有利になります。

また、資格手当や賞与が足されることがあるため、給与のアップにもつながります。

まとめ

以上のように、それなりに違いのある二つですが、介護福祉士を略されて介護士と呼ばれたり、介護士が介護福祉士を指していることがあったりするために混同されているのが現状と言えます。

ですので、どこかで「介護士」と書かれていても、国家資格を得ている方とそうでない方の両方を指すのか、あるいはどちらか片方なのかを判断する必要があります。

「介護職員」と書かれていたら、こちらはほぼ間違いなく資格のない方を指しています。

しかし、詳細が明記されていなければ念のための確認が必要になるでしょう。

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