どれも似ていますね。

同じ文字を使っているために見た目が似ているばかりか、読み方が同じものまであります。

しかし、落ち着いて見つめれば理解できるはずです。

改正 改定 改訂 違い

文字の意味を見極める

どれも似たような所で使われていて区別することが難しく感じますが、よくよく見れば使われている意味に違いがあるのが見えて来ます。

分解して見極める

全てに共通している「改(かい)」は「改める(あらためる)」の略で、以の物事を新しく変更するという意味があります。

もう一つの意味に、点検や検査をするというのがあります。

「改札」には「札を改める(検査する)」という方で使われていますが、ここに出てくる三つの言葉には「変更する」という意味が使われています。

  • 「正」は、ご存知の通り、その物事があっていることを意味しています。
  • 「定」は、物事を決めたり、一つにまとめたりする役割があります。
  • 「訂」は、文章や文字の間違っている所をなおすという意味です。

以上のことから、「改正」は「改めて正しくする」、「改定」は「改めて定める」、「改訂」は「改めて訂正する」と分解できます。

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組み合わさった時の意味を見極める

上記だけではまだ「だからどういうこっちゃ」状態ですので、もっと深く見て行きましょう。

「改正(かいせい)」は法律、規則、規約などの決まりごとで使われます。

それらの間違った部分、悪い結果に導きそうな部分、誤解を生じそうな部分を、正しく変えることを意味しています。

似ている言葉に「改良」や「改善」がありますが、こちらは何らかの品物や状態を良くしていくことに使われています。

「品種改良」が良い例です。

反対の言葉に「改悪」があります。

こちらはそのままの意味で、改めたのに更に悪くなったという意味です。

「改定(かいてい)」も「改正」と同じく、法律などの決まりごとに使われます。

以前からあった決まりを変更して新しく定めなおすことを意味しています。

わかりやすい例としては金額設定です。

「罰金を10,000円から20,000円に新しく変えました」と「10,000円から20,000円に改定しました」が同じ意味になるのです。

「改訂(かいてい)」は主に、間違って書かれている文章や文字を新しく正しいものに変更する時に使います。

前の二つと同じじゃないかと思われますが、それらは決まりごとそのものに対して使い、こちらは文章や文字という目に見えるものに対して使われます。

しかし、法令分に対しては「改定」に統一されているため、余計にごっちゃになりやすいのです。

まとめ

「こっちの決まりごとを改正して、そっちの決まりごとを改定して、書類は改訂する」

こう聞いても、やはり同じような印象を受けますね。

まったくその通りだと思います。

複雑化している日本語の一種ですよね。

その上「かいてい」は文字にされないと、もっとわかりにくくなります。

テレビやラジオなどで文字に出さずに使われているときは、どんな時に使われているかを理解する必要があります。

法律に関して使われているならば、「改定」の方でまず間違いないでしょう。

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