言葉は文脈によって、いろんな意味を持ちます。

ですから、しっかりと意識して使わないと足元をすくわれることになりかねません。

上に挙げた3つの言葉には似通った意味もありますが、実は微妙な違いがあります。

同音異義語 かえる

変える、換える、替えるの使い分けは?

どれもこれも「かえる」と読みますが、使用場面はそれぞれまったく異なります。

それでは、具体的にどのように違うのかをここから見ていきましょう。

「変える」ってどんな時に使うの?

髪型を変える、部屋の家具の配置を変える、ポジションの配置を変える、など日常茶飯事のように使われています。

使用例から考えていくと、通常の状態からまったく別の状態へと変化してしまうことを意味していると言えます。

それは、「変」の文字を含んだ熟語をいくつか並べてみるとより鮮明になります。

変化、変遷、変身、変貌、など、どれも通常とは異なる状態へとシフトすることを表しています。

ですから、「変える」には元の状態とは別の状態へと移行することを示す意味があります。

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「換える」ってどんな意味があるの?

部屋の空気を入れ換える、分かりやすい言い回しに換える、不良品を取り換える、などのような使い方があります。

上記の表現は、いずれも換気する、換言する、交換するといった熟語を使って表現することができます。

元の状態に新たに手を加えるのではなく、他のものに取り換えるといった意味に近いような気がします。

これらのことを踏まえて考えると、「換える」にはそこにある物と別の物を移動させて変化を及ぼす働きを意味します。

「替える」ってどんな意味を持つの?

選手を替える(交替させる)、商売を替える、B選手の応援に替える、などのように使われています。

人や物を対象にして、以前の状態を消し去ってしまい、以前とは別のものを置くといった意味合いを持ちます。

対象となる人や物そのものへの働きかけは見られず、対象となるものを別のものに置き替えるといった表現です。

これをまとめると、「替える」は以前のものを捨て去り、新しいものを配置するという意味になります。

まとめ

対象となるものへの直接的な働きかけで目に見えた変化がある場合は「変える」を使います。

対象となるものは物で、別の新しいものを置くような場合に「換える」を使用します。

対象となるものは人や物を問わず、対象となるポジションに別のものを置く場合に「替える」を使います。

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