はなといえば美しいものを想像しますが、使われる字は「花」と「華」があります。
この二つの漢字は違うことはわかりますが、どのような違いがあり、どのような使い方をするのが正しいのでしょうか。
意味や語源などから違いを見てみたいと思います。
花と華の違いについて
まず、「花」という字は植物に対して使われることが多く、また「花を添える」や「花を持たせる」など比喩表現に使われます。
このことから、はなやかなもの・美しいものという意味を含んでいます。
次に、「華」という字は形容的に使われることが多く、「華美」や「豪華」など華やか・あでやかな様子を表す言葉に多く使われています。
このほかにきらびやかやすぐれたという意味も含まれています。
また、「はながある」という言葉はどちらの字も用いられますが、「華がある」では華やかさや華々しさを表し、「花がある」では植物の花がそこにあることを意味します。
「花」と「華」それぞれの由来
もともと花びらがきれいに咲き乱れている様子を表した漢字が「華」です。
そこから栄えるという意味や彩り・艶といった意味を持つようになりました。
その後つぼみから美しい花へと変化するという意味から「花」という俗字ができあがりました。
「花」という漢字は植物の花を意味し、咲いた花がきれいなことからはなやかなものや美しいもののたとえとしても使われます。
このことから、「花」と「華」の持つ意味はほとんど同じということになります。
名前にもよく使われる「花」と「華」
この二文字は名前にもよく使われています。
「花」という字には「花のある人生を送って欲しい」「花のようにかわいらしく育って欲しい」という願いや想いが込められていたりします。
また「華」という字には「華やかな人生になりますように」「花のように魅力的な人になって欲しい」という願いや想いが込められています。
どちらの字にもすばらしい人生を送って欲しいと願う親の思いが込められていますね。
まとめ
「花」と「華」どちらも美しいものという意味があり華やかさを表現するときなどに良く用いられる漢字です。
主な違いは植物に対して用いるのか、形容的に用いるのかというところですが意味に大きな違いはなく子どもの名前にも良く用いられます。
華やかですばらしい人生を送れるようにという親の願いが込められているのですね。
今のあなたにおすすめの記事