「違い」ではなく、「種類」になります。
語源には原産地名に由来しているとか…。
ではその「種類」とは?
ソーセージとウインナー、他の種類も交えて紹介していきます。
「ウインナー」は「ソーセージ」の種類。その歴史は?
そうです。
ウインナーは数あるソーセージの中の一つなのです。
ドイツで有名なヴルストもソーセージですし、チョリソ、サラミもソーセージの仲間です。
要は、細切れにした肉を香辛料と混ぜ合わせて動物の腸、またはそれに似せたケーシングと呼ばれる薄い膜でできた袋に入れて長期間の保存が可能な食品に加工したものを「ソーセージ」と呼びます。
どこで作られたか、そこでどんな呼ばれ方をしているかで種類と名前が変わってきます。
日本でのソーセージの種類
日本では、日本農林規格(JAS)で定められた分類方法があります。
- 羊の腸を使用したものか、太さが20mm未満のものをウインナーソーセージ
- 豚の腸を使用したものか、太さが20~35mmのものをフランクフルトソーセージ
- 牛の腸を使用したものか、太さが36mm以上のものをボロニアソーセージ
以上の三種類です。
日本で販売されている魚肉ソーセージは使われているのは魚の肉ですが、作り方や仕上がり方がソーセージと同じなので、間違いではありません。
その歴史は大正時代から始まります。
世間に洋食を広げるための手段の研究内で作られました。
その研究内に魚肉の保存方法もあり、ハムやソーセージに似せた食品開発の中で生まれたのです。
名前の由来となった原産地と歩んできた歴史
- ウインナーはオーストリアのウィーン
- フランクフルトはドイツのフランクフルト
- ボロニアはイタリアのボローニャ
けっこう、国際色豊かですね。
歴史は古く、その姿は紀元前6~8世紀頃の古代ギリシアの書物に見られると言います。
その頃は血と脂身を山羊の胃袋に詰めていたようです。
ヨーロッパから広まり、時は流れて現在では世界各地で様々な様式で親しまれています。
日本に入ってきた話はいくつかありますが、その中でも最古なのは明治43年。
横浜市に住んでいたドイツ人が純ドイツ式で作ったハムとソーセージの店を在日外国人向けに開いたことから始まります。
そこに日本人が弟子入りしたことから日本各地に広がったと言われています。
「ウインナー」って…
「ウインナー」と聞くと、「ウインナ・コーヒー」、または「ウインナーコーヒー」を思い浮かべる方がいると思います。
この名前はソーセージの「ウインナー」と同じく、オーストリアのウィーンのことを指します。
「アメリカン○○」と同じように、「ウィーンの」「ウィーン式の」「ウィーン風の」という意味です。
恥ずかしい話、筆者は「ウインナ・コーヒー」と聞いて肉のウインナーとコーヒーを思い浮かべていた時があります。
ですが、その真実の姿は、コーヒーの上にホイップクリームを乗せたものです。
ただ、「ウインナ・コーヒー」は日本での呼び名であり、現地では「アインシュペナー」などと呼ばれています。
まとめ
日本で呼ばれている「ウインナー」は「ウインナーソーセージ」の略称で、「ウィーン風のソーセージ」を意味しています。
つまりは「ソーセージ」の中の一種類に当たります。
日本語で言えば「腸詰肉」ですね。
元をたどれば歴史があり、現在の世界では様々な食べ方や味の楽しみ方があり、そしてどれもが美味しいと素敵な三拍子です。
普段の買い物でも気になったソーセージがあれば原産地などを調べてみてはいかがでしょうか?
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