日本茶や紅茶に深い世界があるように、コーヒーにも深い世界があります。
豆の種類から始まり、焙煎の仕方や挽き方に抽出方法、楽しみ方も地域や人それぞれで色々あります。
その中でも代表的なエスプレッソは通常のコーヒーと、どう違うのでしょうか。
目次
エスプレッソとコーヒー、違いは豆の扱い方と抽出方法
エスプレッソの豆といったらこれ!と言うようなこだわりを持つ人がいるでしょうが、使用する豆は通常のコーヒーとそれほど変わりません。
違いは煎り方と挽き方と抽出方法にあります。
そもそもコーヒーとは
コーヒー豆を好みに焙煎してから細かい欠片状に挽き、紙などを使用してお湯、または水で成分を染み出させたものを総称してコーヒーと言います。
染み出す過程をドリップと言って、カップに入ったものがいわゆるドリップコーヒーです。
歴史上に登場したのはここ数百年ほどで、まだ若いと言える飲料ですが、現在ではどれだけ焙煎するか、どのくらいの細かさまで挽くか、どのような方式で染み出させるか、濃さは?ミルクとの割合は?などなど…お茶やお酒と同じように、世界中で色々な方法で楽しまれている飲み物です。
ではエスプレッソとは
まず大きな違いは使用する道具、または機械です。
コーヒーとは違い、専用のものが必要になります。
よく知られているのがエスプレッソマシンですね。
深煎りした豆を粒子の細かい粉末状にし、沸騰したお湯と共に専用の道具か機械に入れて高圧力をかけ、短い時間で一気に抽出したものをエスプレッソといいます。
ドリップコーヒーと比べて少ない豆、少ない時間で、少しの量にしかなりませんが、その味はとても濃く、クリーミーな口当たりで豆の深い味わいを楽しむことができます。
デミタスコーヒーも同じものを指します。
エスプレッソに使われるカップ(タス)が通常の半分(デミ)の大きさであることから言われています。
エスプレッソとコーヒーの楽しみ方の違いと歴史
世界の中でもフランスとイギリスに最も愛されているエスプレッソは、そのままストレートで飲むか、砂糖を加えて飲むだけでしたが、いつしかミルクなどと合わせて飲まれるようになりました。
そもそもの始まりは約200年前になります。
エスプレッソはナポレオンが発端
1806年当時、フランス領内でイギリス産の物品を買わない、買わせないという発令をナポレオンがしたために、領内では様々な製品が不足しました。
その中にはコーヒー豆も含まれます。
同時に砂糖も不足したため、コーヒーに似せた飲料や、エスプレッソといった新しい形式のコーヒーが生まれたのです。
コーヒーの種類とエスプレッソの楽しみ方
ブルーマウンテンやキリマンジャロといったコーヒーの種類は豆の産地からきています。
産地と煎り方によって違う味わいが楽しめます。
よく聞くブレンドコーヒーは2種類以上の豆を使用した、その店、その人、こだわりのオリジナルコーヒーになります。
アメリカンコーヒーもよく聞きますね。
こちらは浅い焙煎の豆を使用したコーヒーです。
豆の量をわざと少なくする方法もアメリカンスタイルと呼ばれています。
一方、エスプレッソの楽しみ方は、そこに何をどれだけ加えたかで種類が変わってきます。
例えば、アメリカーノはお湯を足したものを言って、アメリカンコーヒーとは違った風味を楽しめます。
元はドリップ式で入れたコーヒーにミルクを足したものをカフェオレ、またはカフェラテと呼んでいましたが、近年ではドリップ式の方をカフェオレ、エスプレッソにミルクを足したものをカフェラテと呼ぶようになっています。
エスプレッソにミルクを足すときに、ミルクをどのくらい足すか、どのくらい泡立てるかによっても種類が異なってきます。
代表的なのがカプチーノでしょうか。
まとめ
エスプレッソはコーヒーの中でも苦味のある大人の飲み物というイメージですよね。
確かにその通りだと思います。
芳醇な香りと濃厚でクリーミーな口当たりが苦味を和らげ、ほのかにある優しい甘さ…
筆者はコーヒーをブラックで飲むのが苦手ですが、こういう評判を聞くと気になってきます。
少し挑戦して新たな好みを発見するのも良いかもしれませんね。
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