ウィスキーには数多くの呼び名がありますよね。
聞いて見ただけでは違いがわかりにくいウィスキーの種類の中、「スコッチ」、「バーボン」、「テネシー」の三種類に注目してみましょう。
目次
スコッチ、バーボン、テネシーは原産地の違いから
全部を「ウィスキー」の一言でまとめることはできます。
しかし、奥の深いウィスキーはいくつもの種類に分かれていて、主に原産地名から名付けられているのです。
その代表的なのが、アイルランド生まれのアイリッシュ、カナダ生まれのカナディアン、日本生まれのジャパニーズ、スコットランド生まれのスコッチ、アメリカ生まれのアメリカンの世界五大ウィスキーです。
バーボンとテネシーはどこ?
スコッチは上記の通りにイギリスのスコットランドで作られていることがわかりますが、他の二つはどこかと言うと、アメリカです。
アメリカンウィスキーに含まれるのです。
「バーボン」という名前はアメリカ合衆国ケンタッキー州の都の一つに付けられています。
フランスのブルボン朝にあやかって付けられました。
何故、フランスが関わっているのかというと、イギリスからの独立戦争の時に味方してくれたことに対するお礼の意でケンタッキー州の中にバーボン都が誕生したのです。
また、アメリカ合衆国内で製造されている、原料にはトウモロコシが51%以上含まれている、内側が焦げたホワイトオーク製の新しい樽で熟成させるなどの条件が満たされたウィスキーがバーボンとされています。
テネシーは途中まではバーボンと同じ過程で作られるので、時にバーボン・ウィスキーに分類されることもあります。
しかし、アメリカ合衆国テネシー州で製造されることと、ろ過材にテネシー州産のサトウカエデで作った炭が使用されていることの二つの条件が加わることで、「テネシー・ウィスキー」として認められるのです。
スコッチは先述したように、全ての過程においてイギリスはスコットランドで作られることが条件に入ります。
原料は大麦が使われることが前提です。
ちなみに、大麦のみを使ったスコッチ・ウィスキーには「モルト」、大麦とトウモロコシを使ったものには「グレーン」という名が付け加えられます。
気になる味の違いは?
スコッチ・ウィスキー
どこかスパイシーで豊かな香りとシャキッとした喉ごしが特徴です。
銘柄によって甘味が強いもの、苦味や渋味が強いもの、フルーティーなものなど、様々な味わいがあります。
ある意味で女王様と呼べるような印象です。
バーボン・ウィスキー
定義の一つに、先程上げた樽があります。
新品だけれども内側を焦がしているため、長い熟成期間で樽に使われている木材の香りと色がウィスキーに混ざり込み、スモーキーで香ばしい中に、ほんのりとした甘さを感じることができます。
男らしくも優しい、そんな魅力でしょうか。
テネシー・ウィスキー
こちらもバーボンと同じように熟成されるため、スモーキーさは似ていますが、ろ過の段階で使われる木材のためか、スラッと伸びた枝を思わせるシャープさがあります。
普段は厳しいけれど、孫には優しい老紳士を思わせてくれます。
まとめ
味の違いで述べた印象は個人的なものなので、人によっては違う印象になると思いますが、そこが醍醐味と言えます。
産地での味の違いの他、製造者のこだわりの違いが感じられるのも、種類が豊富なウィスキーの魅力の一つでしょう。
中には苦手と感じられるものがあるのも確かです。
しかし、苦手と思っていたけれど、このメーカーのこの種類は美味しいと思える発見があります。
他のお酒でも、そういう発見があるのは間違いありません。
できれば全種類を冒険してみたいものです。
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