クリスマスの季節になると、どの家庭でもクリスマスツリーなどに飾り付けをしたり、サンタとトナカイの飾り物を付けたりとウキウキな日ですよね。
そんな時、子供に『トナカイと鹿って何が違うの?』と聞かれ答えられず困った経験はありませんか?
日本では鹿、海外では鹿の事をトナカイだと思っている人が居たりもします。
子供に聞かれて間違えて変な事を教えない為にも、鹿とトナカイの違いを知っておく必要があります。
そこで、その違いを調べてみました!
鹿とトナカイの違いは?
鹿は偶蹄目(ぐうていもく)のシカ科に属している哺乳類の総称です。
そしてトナカイは、そのシカ科の中のトナカイ属になります。
特徴としてどちらも牛の様に4つの胃を持ち反芻(はんすう)による消化をします。
反芻とは一度、口で咀嚼し胃に送り部分的に消化したのち再び口に戻し咀嚼すると言う過程を繰り返し消化する摂取方法です。
鹿の特徴
草食性で反芻による消化をしています。
オスは枝分かれしたツノを持ちますが、鹿のメスはツノがありません。
ウシ科の動物のツノは骨の芯を角質が覆っているので、生え変わりはなくずっと伸び続けますが、鹿のツノは骨組織からなっているので毎年、生え変わります。
春に生えたツノは柔らかく秋になると凶器にもなる様な硬いツノになります。
トナカイの特徴
トナカイの名前は実はアイヌ語からきています。
アイヌ語でトゥナカイ(tunakay)やトゥナッカイ(tunaxkay)に由来しています。
多くのシカ科のメスにはツノかありませんが、トナカイはオスもメスも共にツノが生えています。
ツノが抜ける時期はオスとメスでは違い、オスは春に生えてきて秋に抜け落ちメスは冬に生えて春に抜け落ちます。
オスとメスとではツノの用途が違い、オスは繁殖期にオス同士の抗争や雪を掘るのに使いますが、メスは冬の食糧難に子に餌を与える為、雪を掘る必要があるので冬にツノが生えてきます。
根本的な違いは?
鹿とトナカイの違いは、鹿はオスにしかツノが生えないのに対して、トナカイはオスとメスの両方にツノが生えます。
他には体の大きさにも違いがあり鹿は1m〜1.7mくらいでトナカイは1.8m〜2.2mと鹿より大きく、体重も鹿は100キロ前後に比べてトナカイは170キロ前後と鹿より一回りほど大きい違いがあります。
少し話は変わりますがクリスマスのサンタはオスかメスか分かりますか?
繁殖期を終えたトナカイのオスはツノが抜け落ちてしまいます。
大体12月前くらいには抜け落ちていますが、良く見るサンタのトナカイは立派なツノがありますよね?
答えはサンタのトナカイは去勢されたオスだと言われています。
トナカイの牧畜民にとって繁殖期のオスの抗争を減らす為、去勢をすると言われています。
去勢されたオスは穏やかになりツノも抜け落ちにくくなるので、良く見るサンタのトナカイは去勢されたオスだと言われています。
まとめ
鹿もトナカイも同じ偶蹄目のシカ科に属していますが、寒い地方が生息地のトナカイは毛の生え方やツノの生え方が鹿とは違いますし体格も違います。
もし子供に聞かれたらそう答えてあげましょう。
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