夏やその前後の季節に天気予報などで「真夏日」や「猛暑日」と聞くことがありますよね。
どちらも、とても暑い日になるのだろうという予想はたてられますが、それぞれの違いを意識したことはありますか?
理解したら、その日の対策に役立つかもしれません。
「真夏日」と「猛暑日」の違いは気温差
これらは気象庁で定められている予報用語の一部になります。
0時から24時までの1日24時間の間で最高気温が何度以上になるかで、その日の呼び方が変わってくるのです。
そのため、夏以外の季節でも定められた気温に達すると「真夏日」、または「猛暑日」と呼ばれます。
「真夏日」と「猛暑日」の最高気温
日最高気温が30度以上35度未満の日を真夏日、35度以上の日を猛暑日と言います。
ちなみに、25度以上30度未満の日は夏日と呼び、夜間の最低気温が25度以上になると熱帯夜と呼びます。
ただ、気温を抜きにして厳しい暑さになると猛暑ではなく、酷暑と呼ぶと決められています。
猛暑日についての雑学
2006年以前は予報用語の中に「猛暑日」という言葉はありませんでした。
一昔前までは最高気温が35度以上になることが少なく、特に用語が決められていなかったのです。
しかし、日本国内が発展するに連なって、特に都市部では徐々に最高気温が高くなり、35度以上になる日が多くなってきました。
コンクリートからの照り返しや、そこに蓄積された熱が放出されるヒートアイランド現象や、エアコンの室外機から放出される熱などが原因とされています。
そこで気象庁は2007年に、35度以上になる日のことを「猛暑日」と定めました。
それまでは、各メディアでは「酷暑日」という言葉を使っており、今でもその名残がちらほらとあります。
ここ数年で40度以上を記録する日も増えてきているので、また新たに定められるかもしれません。
定められないのが一番良いのですけどね。
まとめ
気象庁でしっかりと決められた用語とは言え、感覚的にはどちらもかなり暑い日というのは変わりありませんよね。
しかし、用語を理解していると天気予報で聞いた時に覚悟ができる気がします。
水分や塩分をとれるよう準備して熱中症などの対策をする良いきっかけになるのではないでしょうか。
また、先人の知恵を活かす動きもありますよね。
お風呂に残った水を使っての打ち水はヒートアイランド現象への良い対抗策とされています。
真夏日や猛暑日などの言葉を使う機会が少なくなると良いですね。
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