「必然」も「当然」も、普段耳にしたり使ったりする言葉です。
テレビドラマの中では、「出逢いは、必然だった」や「出逢いは当然だった」は、よく聞きますし、会話では、「私がやるの?」に対して、「当然でしょ!」などと話しているのも聞きますね。
このそれぞれは、どういう意味でしょう。
また、違いは何でしょう。
「必然」と「当然」・・・どちらも同じ様な意味に捉えがちです。
この2つの言葉の違いは、「必」と「当」ですが、この漢字の意味を調べれば、2つの意味の違いが見えてくるかも知れません。
「必然」と「当然」の違いを調べてみたいと思います。
目次
「必」と「当」の漢字の意味
・「必」:①かならず・間違いなく・きっと
②かならず・どんなことがあっても・断固として・何としても
・・・など
・「当」:①ちょうどあてはまる・その時にあう
②ちょうどよい・その時・その場所
・・・など
「必然」について
・「必然」の辞書の意味
そうなることが決まっている様子・そうなるしかほかに方法はない様子
・「必然」の使い方
①必然性:そうなることが必ず決まっていて、ほかにはない(あり得ない)という特徴
②必然的:必ず決まっている様子
③必然の結果:すでに、そうなると決まっていることが起きた結果
・・・など
・「必然」の日常的な使われ方
今回の試験に落ちたのは、必然です
この結果は必然の成り行きでした
この様に、それまでの行いや過程から判断して、誰もが「そうなるしかなかった」や「やっぱりね」と判断した場合に、「必然」を使う様です。
「当然」について
・「当然」の辞書の意味
正当な理由から判断して、その結果が当たり前の様子・誰が見ても「最もだ」とうなずける様子
・「当然」の日常的な使われ方
節分には、豆まきをするのは当然です
正月には、初詣に行くのが当然です
この様に、年中行事や伝統文化としては確かに大切ですが「絶対」でなく、「当たり前」や「普通」とはいっても現実の流れの中で予定通りには行かない、「当然」とは、いくらでも変更されることの様です。
まとめ
調べた結果、「必然」は、自分の力ではどうしようもない「運命の様なもの」、「巡り合わせでおこること」でした。
一方、「当然」は、今までの自分や社会の流れなど、「その課程や行いがあっての結果」でした。
「必然=絶対」は、変えられないことかも知れませんが、「当然=不確か」は、自分の力で変えられます。
結果を良くしたければ、「必然」と諦めず、「当然」が良い結果になる様、努力しましょう。
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