私達の生活の中には、誰かの「発明」や「開発」によって、ますます便利になっています。
最近では、主婦が作った便利アイテムが販売されているのを見かけます。
さて、この主婦が作る便利アイテムは、「発明」でしょうか「開発」でしょうか。
それを決定づけるものは何でしょう。
私には、「発明」の方が「開発」より身近に感じています。
「開発」のイメージは、大きなプロジェクトの様に感じるからですが、「発明」は、ひらめきがあれば誰にでもできることだと思うのです。
なぜ、「開発」が自分から遠い様に感じるのでしょう。
その違いを調べてみたいと思います。
「発明」について
「発明」とは、「私達が暮らす世界(自然な世界)で体験から見つけ出された科学的な決まり(法則)」であると特許法では、決められています。
自然法則の利用
「自然法則」とは私達が暮らす世界(自然な世界)で、体験によって見い出される科学的な決まりをいいます。
従って、ゲームのルールや商売方法の様に「自然にある決まり(法則)」ではないものや、エネルギー保存の決まり(法則)に反して永久に動き続けるなどは、特許法では、「発明」になりません。
技術的思想
「技術」とは一定の目的を達成するための具体的なワザのことをいい、誰がやっても同じ結果にならなければいけません。
例えば、「投球方法」や「芸術」や「データベース」などは、特許法では、「発明」とはいわない様です。
「開発」について
「開発」の起源
「開発」という言葉は、江戸時代前半の「新田開発」を指している様です。
「新田開発」とは、鉱山の採掘技術と用水土木の技術の発達に伴って、川や海岸など、必要とされた工事(耕作地の開拓)を意味している様です。
「開発」の意味
- 私達の生活の役に立つ様に、森林や荒れ地などを切り開くこと
- 産業を興すために、自然にある資源を役立てること
- 今まで埋もれていた隠れた能力などを引き出して、それを成長させること
- 生活に役立つもので、今までにないものを考えて作り出すこと
まとめ
「発明」と「開発」の違いについて調べた結果、全く違うものだと分かりました。
「発明」は、自然の世界(日常の世界)から、全くヒントのない、一から考え出し生み出すことで、「開発」は、素となる何か(森林や資源など)があり、それをさらに伸ばしたり成長させたりすることの様です。
「発明」と「開発」の歴史は、「発想の転換」と「ひらめき」によるもので、今の様に何でもある時代とは違う世界で、先人達がどれほど努力を重ねてきたかという思いがした一方で、発展をした世界になればなるほど、「発明」と「開発」は、難しいのではないかという思いにもなりました。
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