キャベツとレタス。

同じような緑色の野菜ですが、その違いは明確です。

キャベツの葉が、黄みがかったやや淡い緑色をしてガッシリと厚いのに対して、レタスの葉は濃い目の緑色だが少し透けており、ペラペラした薄い布のよう。

触った感じも、キャベツは固く、レタスはふわっと柔らかい。

……といった見た目の違いだけでなく、キャベツとレタスの違いを詳しく見ていくことにしましょう。

キャベツ レタス 違い

キャベツとレタスの違い。栄養成分など

キャベツは和風、レタスは洋風といった雰囲気がありませんか?

キャベツはとんかつに添える千切りキャベツや、お漬物、野菜炒めやお好み焼きなどに使用され、レタスは主にサラダに使われますよね。

キャベツの白く固いスジは結構食べにくく、消化に悪いです。

キャベツをあまり過剰に食べ過ぎると腹痛を起こす可能性があります。

とんかつ店でキャベツ食べ放題サービスを提供している店も多いと思いますが、その際には食べ過ぎにお気をつけください。

いずれにしろ、キャベツは千切りにして細かく刻むとか、漬物などの発酵食品にして食べやすくする以外は、生食に適していない気もします。

レタスは葉自体が柔らかく、同時に何枚も含んでも、口の中でたわむように形を変えられ、容易く食べることができるため、葉を一枚一枚手で千切って盛りつけるサラダなどの生食に向いています。

ハンバーガーに挟んであるのも新鮮な生レタスですよね。

レタスを茹でると、しんなりと萎れたり、変色してしまいます。

もちろん、どちらの葉も生で食べることができます。

キャベツはシャキシャキの歯ごたえ、レタスはもう少し水分が多い感じのパリパリ、ムシャムシャ、といった食感でしょうか。

次に、もうすこし細かく両者の違いを見ていきましょう。

キャベツについて

キャベツはアブラナ科アブラナ属の多年草です。

キャベツの別名の甘藍は、中国語から来ています。

玉菜とも呼ばれていました。

アブラナ科の野菜には、がんを予防する効果があるとされていて、同じ種の仲間にケール、カリフラワー、ブロッコリーなどがあります。

今では普通に惣菜としても食べられているキャベツですが、古代ギリシャでは野菜よりもむしろ薬草寄りの扱いであり、胃腸の調子を整える効果があるとして利用されていました。

一般的に、スジが固く食べにくいと思われているキャベツですが、葉が柔らかく甘味のある春キャベツは生食に適し、サラダにしても、余すことなく美味しく食べることができます。

キャベツの球の巻きが堅く、手に持った時にずっしりとした重みを感じるものほど味が良いです。

キャベツの底の軸部分の切り口を見て、新しいものを選びましょう。

軸が太すぎるものは葉の固いスジも多めです。

キャベツの外側の葉が、綺麗で艶々した緑色のものを選びましょう。

キャベツは、ビタミンC、ビタミンUを豊富に含んでいます。

ビタミンUは胃腸の粘膜を整えて消化を促進するので胃もたれを予防します。

また、胃酸の分泌を抑える働きもあるので、胃潰瘍などの予防効果も期待できます。

ビタミンC、ビタミンUは水溶性なので、水にさらすと溶け出してしまいます。

生キャベツはちょっと無理…と言う方は、スープや煮込み料理などにして、溶け出したビタミンを汁ごと摂取するのが良いでしょう。

先に油で葉を炒めておくと、甘味が引き出されて美味しく仕上がります。

海外では……ドイツでは「ザワークラウト(すっぱいキャベツ、の意)」という乳酸菌発酵の漬物が有名です。

肉料理全般(ソーセージの付け合せなど)には欠かせないものだとか。

中華料理では、キャベツは餃子の具として大いに活用されています。

キャベツの種類には色々なものがあります。

冬キャベツ、春キャベツ、高原キャベツ、レッドキャベツ、グリーンボール、サボイキャベツ、芽キャベツなど。

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レタスについて

レタスはキク科アキノノゲシ属チシャ種の分類に入る野菜です。

原産地は中近東、地中海沿岸だとされています。

古代エジプト時代にはもう食べられていたと言われています。

昔は、レタスをチシャと呼んでいたこともありました。

レタスは、葉が瑞々しい緑色をしており、芯の切り口が新鮮な物を選びましょう。

高さはあまりなくて良いので(高すぎると固く苦味が出やすい)、横に平べったい感じのものがお勧めです。

結球状のレタスは、巻きがしっかりとしていて手で持ったときに重いものは中身が詰まっていて良いですが、葉がぴっちりと重なり合っていて扱いは面倒です。

適度に重く、適度なふんわり感を持ったものを選ぶと良いでしょう。

リーフ状のレタスは、葉先が細かく縮れているものを選べば食感も良く、お勧めです。

レタスは包丁で切らず、手で千切って切り口の変色を防ぎましょう。

食べる分の数枚分のレタスの葉を、食べる前に数分間水に晒しておくと、葉がパリッとなります。

レタスは成分の95%が水分といわれていますが、ビタミンやミネラルなどの栄養素が微量ながらもバランス良く含まれています。カロチン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどです。

サラダ、生春巻きなど生のレタスをそのまま食べる料理や、レタスチャーハンなども美味しいです。

レタスの種類には色々なものがあります。

玉レタス、グリーンリーフ、サニーレタス、チマやサンチュ、茎レタスなどです。

豆知識あれこれ

グリム童話に出てくるお話しに「キャベツろば」というものがあります。

食べた人間をロバに変える「悪いキャベツ」と、食べたロバを人間に戻す「良いキャベツ」が出てくるお話しです。

悪いのと良いのがサラダで混ざって出てきたら……それはもう、大変ですね。

有名な「ラプンチェル」は、和訳でチシャ(レタス)とされることが多いですが、実際は違い、オミナエシ科のノヂシャ、キキョウ科のカブラギキョウだと言われています。

まとめ

キャベツとレタスの違いを見てきました。

手を加えて食べるのに適したキャベツ、生食で葉をそのまま食べるのに向いているのがレタスです。

ロールキャベツにすれば、お腹も栄養も満たされそうですし、器に山盛りにしたレタスサラダにたっぷりとドレッシングをかけていただく、というのも美味しそうです。

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