私達の国には、世界遺産(文化遺産)に指定されたとても美しく、素晴らしい山、富士山があります。
3,776m・・・これだけの高さがあれば、誰が見てもはっきり「山」だということが分かります。
「丘」は、低いイメージです。
「丘」と「山」の違いは、いったい何でしょう。
「山」は、「山登り」といいますから「登る」もので、「丘」は、「丘登り」とはいいませんから、登るのに苦労がないほどの高さってことですよね。
では、「丘」はどの位の高さから「山」になり、その反対に、「山」はどれくらい低くなると「山」ではなくなるのでしょう。
「山」と「丘」の違いを調べます。
目次
丘の定義
- 小高い土地
- 山より低く、傾斜が緩やか
丘の条件
特に条件などはなく、数字的にも決められてはいない様です。
よって、「山」よりは低いけれども、古くから地元で何と呼ばれているのかが大きな鍵となる様でした。
「山」と呼ばれていれば「山」、「丘」と呼ばれていれば「丘」ということだそうです。
山の定義
- 周りよりも土地が高くて盛り上がっている
- 平地ではない
小規模では、「小山」や「丘」と呼ばれることもあります。
山の条件
- 地元に住む人々が「山」と呼ぶこと
- 地元の自治会などが公式の場で「山」と呼んでいること
- 国土交通省 国土地理院が、地図に載せることを「山」として認めること
この3つの条件を全てクリアしていれば、「山」と認め、地図上に表記するそうです。
国内の最も低い山(人工の山:「築(ツキ)山」)
宮城県仙台市宮城野区蒲生の「日和(ヒヨリ)山」(標高:3m)
日本一低い山(自然の山)
徳島県徳島市方上町の「弁天山」(標高は6.1m)
国土交通省 国土地理院の「山」と「丘」についての考え方を私なりに解釈してみました。
「山とは、地面がほんの少しでも平らではなくなってきたあたり、ほんの少しでも傾斜がついてきたあたりを、「山の始まり」といいます。でも、山には様々あり、地面の高さや地面の傾斜がどの位になったら「山」という数字は決められません。これらのことから、国土地理院では、「山」の定義をはっきりと決めていません。」
私は、上記の様に解釈しました。
まとめ
調べてみて分かったことは、丘は、まず山よりも低く、傾斜が緩やかな土地(地面)を指す様ですが、その境界線を示す数字は、はっきりとは決まっていない様でした。
「丘」と「山」の違いがはっきりしないものは、①古くから地元住人に呼ばれている、②その地域の自治体など、公の場で統一して呼ばれている、③国土地理院が「[山]と認定」したもの、この3つの条件が揃えば、「山」として地図上に載せるということです。
ですから、私達が地図上で高さがそれほどない割に「山」と表記されていたり、またその反対だったりするのを目にした時は、この3つの条件が揃った結果と受け止めるほかないということになりますが、一方で、それほどまでに地元で愛された「山」だということも分かるわけですね。
「山」と「丘」は、明らかな差がない限り、決めかねるということの様でした。
今のあなたにおすすめの記事