私達の生活に欠かせないエネルギーの一つは電気です。
日々、色んな所でお世話になっていますね。
現在の電気は直流と交流の二種類がありますが、何がどう違うのかいまいちピンときません。
できるだけ難しいことは無しにして解説していきます。
違いは電流の向きと電圧の差
電流とは電気の流れです。
常に+(プラス)から-(マイナス)へと流れています。
電圧とは一言で表せば勢いのことです。
物体が上から下へ落ちる時、その高さが大きければ大きい程、勢いが増します。
マラソン選手で例えれば、スタート(+)からゴール(-)へ走り続け、下り坂かスタミナが多ければ、その勢いが増します。
まずは、この点を頭に入れておきましょう。
直流は向きと勢いが変わらない
電池を交換する時、+と-の向きに気を付けますよね。
バッテリー交換や充電も向きに注意しているはずです。
これは常に流れる向きが変わらないためです。
つまり、電池は直流と言えます。
交換や充電が必要なのは、電圧が低く弱くなってきているためです。
持久力のあるマラソン選手でも、休みなく走り続けていれば次第にスタミナが減って勢いが落ちて行きますが、休憩とエネルギー補給すればまた勢い良く走れます。
交流は向きと勢いが変わる
電池とは違ってコンセントに電源プラグを入れる時は向きを気にしませんよね。
それは常に+と-の向きが変わり、それに連動して電流の流れが変わっているためです。
勢いも同時に上下しています。
よく聞く50Hzと60HzのHz(ヘルツ)はその回数を表しています。
1秒間に50回、または60回変化していることになります。
ちなみに現在、東日本では50Hz、西日本では60Hzと分かれていますが、これは、東側は50Hzが主流のドイツから、西側は60Hzのアメリカから入手し、そのまま現在に至るまで統一されなかったためです。
なぜ直流と交流があるのか
太陽光発電以外の発電所では交流で発電され、電線の中も交流で通っています。
しかし、家電製品の中には直流の電気を用いるものが多く、各部品内で交流から直流に変換しています。
ならば、直流のまま送電すれば良いと思うのですが、直流はそのままだと、非常に大きな電圧になって長距離の送電には向いていません。
疲れている自覚のないまま勢い良く走り続けていると体が壊れてしまうのと同じです。
電圧も変化させるのが非常に難しいため、各所で必要な電圧にするには余計なコストと手間がかかってしまいます。
交流であれば、電圧を変化させることや遮断することが容易く、電線や変換する装置にかかるコストが直流より低くなるのです。
まとめ
直流は真っ直ぐしか走らない硬派な一本気質で、交流は臨機応変な柔軟気質と覚えれば良いと思います。
お互いの欠点を補い合いながら私達の生活に役立ってくれているのです。
技術が進歩すれば、いずれ統一されるかもしれませんね。
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