「年金」と聞くと将来もらえる額が気になるものですが、その年金にもいくつか種類があります。
よく聞くのが厚生年金と国民年金ですが、厚生年金の方が国民年金よりも制度的にしっかりしているイメージがありますよね。
また、もらえる金額も多いという印象を受けます。
とはいえ、厚生年金と国民年金の違いを把握できている人は案外少ないのではないでしょうか?
そこで、今回は厚生年金と国民年金の違いについてまとめてみました。
厚生年金と国民年金の違いについて
厚生年金と国民年金にはいくつかの違いがあります。
老齢・遺族・障害という給付の3本柱は厚生年金も国民年金も同じですが、厚生年金と比べると国民年金は受給できる年金額や障害保障、遺族保障など多くの部分で劣っているといえ、そこが大きな違いといえるでしょう。
以下でその他の違いを紹介していきます。
対象者の違い
まず、厚生年金と国民年金には対象者の違いがあります。
国民年金の場合は20歳以上60歳未満の人全員が加入対象者になりますが、厚生年金はそうした年齢の人全てが加入対象になる訳ではなく、基本的に会社に雇われて働いている従業員、もしくは雇用者(経営者)のための年金です。
そのため、厚生年金は基本的にサラリーマンやOLなど会社勤めをしている人が加入する年金で、国民年金は自営業者やフリーランスの人が加入する年金だといえます。
ただ、会社勤めをしている人が全員厚生年金に加入している訳ではありません。
例えば、社会保険適用の届けをしていない企業に勤務している場合は、厚生年金に加入することは出来ません。
また、社会保険が適用されている会社に勤務していても、週1日程度の短期間勤務の場合は厚生年金には加入できないのです。
年金保険料の徴収方法の違い
年金保険料の徴収方法にも違いがあります。
一般的にサラリーマンやOLなど会社勤めの人が加入する厚生年金は、毎月の給料やボーナスから天引きされ会社が社会保険事務所にまとめて支払う仕組みとなっています。
また、その場合の保険料は各個人の給与によって異なりますが、保険料の半額を会社が負担してくれるため従業員が実質支払う保険料は半額となります。
一方国民年金の場合は、半額を負担してもらえる相手はいないため各個人が保険料全額を支払う必要があります。
しかしながら、多くの会社勤めの人が強制的に給与から保険料が天引きされるのに対して、国民年金の場合は口座振替や現金払いなど各自が好きな方法で納付できるため、保険料を支払わない人が結構いるという現実があるようです。
保険料の支払い免除の違い
保険料の支払い免除の有無も違います。
厚生年金の保険料支払いには免除規定はありませんが、国民年金にはあるのです。
免除されるためには様々な要件を満たす必要がありますが、要件を満たせば年金保険料の支払いは免除されます。
もちろん免除を受け続けて追納などをしなければ、将来受給できる年金額も減少しますが、色々な規定があるため必ずしもそうなるとは限らないようです。
まとめ
今回は厚生年金と国民年金の違いについてご紹介しましたが、大きな違いは国民年金よりも厚生年金の方が将来的な受給額や待遇が良いということです。
現状国民年金しか払っていない場合は、将来的への金銭的な備えが不可欠といえそうです。
今回は以上になります。
ご参考になれば幸いです!
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