学生時代何気なく出ていた「修了式」と「終業式」。
改めて思い出すと何が違うか分からない人も多いのではないでしょうか?
字だけを見ると「修了式」は何かを修めることを完了する式、「終業式」は業を終える式、と何となく違いがあることだけは分かります。
ただ明確な違いについては分かりません。
というわけで、今回は「修了式」と「終業式」の違いについて見ていくことにしましょう。
修了式と終業式の違いについて
修了式、終業式とは
まず、「修了式」ですが「修了」の意味を辞書で調べると「一定の学業(課程)を残り無く修めること。」となっています。
一般的に「修了式」とは、「それ自体が行事となって、教育課程において学業を修めたことに対して学年ごとに行われる式」のことを指します。
学年ごとに修了証書を渡す学校もあり、進級の際には通知表や復習課題等が配布されて、翌年度の始業式まで春休みになる場合が多いようです。
しかしながら、最終学年修了時には卒業式を行うことが多いため、「修了式」を行わない学校も多数存在するようです。
また、「修了式」は学業を修めたことに対する式ですから、社会に出るとあまり聞かなくなる言葉でもあります。
次に、「終業式」ですが辞書で「終業」を調べると、「その日の仕事を終えること」という意味と、「その学期の授業を終えること。」という意味があります。
今回の場合は後者の意味ですから、「終業式」は「その学期の授業を終えたことに対する式」といえます。
「終業式」も1つの行事として行われる式ですが、「修了式」とは違って各学期の終了時に行われる式です。
つまり、2学期制なら秋と春、3学期制なら夏、冬、春と行われる場合が多いようです。
その際に、学期ごとの通知表や復習課題等が配布されて終業式後は長期休業になることが多いです。
ただ、最近では2学期制が増えているため、必ずしも終業式後に長期休業になるとは限らないようです。
ちなみに、「修了式」とは違い「終業式」は年末長期休業前の会社でも行われることがあります。
つまり、「修了式」は教育機関において学業(課程)を修めたことに対して行われる式を指し、「終業式」は教育機関において各学期の授業終了時期に行われる式、もしくは会社等で年末長期休暇前に行われる式を指すといえるでしょう。
卒業式との違い
「修了式」と「終業式」の違いについて見てきましたが、それでは「卒業式」との違いは何なのでしょう?
「卒業」を辞書で調べると「〔より高い程度の過程に進んだり、ある資格を得たりするために〕規定のその学科課程を終えること。」とありますから、「卒業式」は「規定の過程を全て終えた際に行う式」といえます。
一般的に「卒業式」は「教育課程を全て修了した事を認定してそのお祝いをする式」であるとされています。
式では卒業証書を授与することから、「卒業証書授与式」とも呼ばれ、それが短縮されて「卒業式」と呼ばれるようになったようです。
日本での歴史は1872年の学制の施行に伴い、各学年ごとに試験修了者に対して卒業証書を授与したことに起源を持つといわれています。
つまり、「卒業式」とは卒業証書を授与して教育課程を全て修了した事を認定しそのお祝いをする式である「卒業証書授与式」を略した言い方であるという訳です。
まとめ
今回は修了式と終業式の違いについてご紹介しました。
「修了式」は教育機関において学業(課程)を修めたことに対して行われる式を指し、「終業式」は教育機関において各学期の授業終了時期に行われる式、もしくは会社等で年末長期休暇前に行われる式等を指すといえます。
今回は以上になります。
ご参考になれば幸いです。
今のあなたにおすすめの記事