七夕といえば、笹や竹に願い事を書いた紙をぶら下げるのが慣例です。
童謡「七夕さま」の、「笹の葉さらさら」のとおり、笹のイメージが強いですが、実は、竹を使う場合もあるようです。
違いは何でしょうか?
今回は、七夕の笹と竹の違いについて紹介いたします。
笹と竹にはこんな違いがあります
笹と竹はいずれも、タケ類の中のイネ科タケ亜科です。
似ているようですが、こんな違いがありました。
竹とは
竹は、たけのこが成長して大きく育った植物のことです。
そのため、成長するにつれて、茎の部分の皮が剥がれていき、つるつるになります。
しかし笹は、茎の部分に皮が残るので、茎の部分を見るだけで区別することができます。
竹は木のように大きく育ちますが、茎のようになるだけで、木材にはなりません。
竹は温かい地域や熱帯、温帯地域で育ちます。
笹とは
笹は、茎の部分に皮があるものです。
竹と反対に、寒い地域で育ちます。
日本の北海道では、笹はよく見かけるものの、竹はほとんど見ることができないそうです。
また、英語でもササ (sasa) と呼ばれているそうで、日本特有の植物として認知されているそうです。
竹と笹の違いは?
竹と笹の大きな違いは、茎の部分に皮がなくつるつるしたものが竹、皮があるものが笹という点です。
また、葉っぱの形にも少し違いがあるようです。
竹の葉脈は格子型、笹の葉脈は横に並行しているそうで、2つを見比べてみると違いがよく分かるでしょう。
笹も竹も、日本人にとって身近な植物であるため、昔から様々な行事に使われています。
特に、神様が宿る依代として使われます。
葉がこすれあう音が、神様を招く音だと言われているようです。
また、昔、笹と竹は食べ物を置くお皿や、食べ物を包む袋としても使われていました。
食べ物を腐らせない抗菌性と、消臭性を兼ね備えている、便利なものです。
まとめ
いかがでしたか?
笹と竹、微妙な違いですが、見かけたときはぜひ茎を観察してみてください。
いずれも七夕の飾りとして使うことができます。
いずれも日本人にとって古くから身近なものであり、お祝い事から生活用途まで様々なことに使用されてきたものだということが分かりましたね。
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