水彩は知っていても、顔彩はあまり聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。
どちらも絵の具の1つではありますが、どこがどう違うのかさっぱり分かりません。
そこで今回は、これら2つの違いについて少しずつ話していきたいと思います。
絵の具の種類!「顔彩」と「水彩」の違いは?
あなたは淡い色の絵が好きですか、それとも、濃淡が明確な絵が好きですか?
自分の好みに合わせて絵の具をそろえると、絵を描くのが楽しくなりそうですね。
そもそも顔彩って何?
もともと顔彩は日本画を描くために用いられていたもので、四角く仕切られた容器の中に入っています。
現在では、絵葉書などの趣味として利用されている方も多いと耳にします。
顔料に膠、アラビアゴム、水あめ、砂糖などを練り合わせて固形にした絵の具です。
筆の先に水を含ませ、顔彩の表面に軽く触れるとすぐに発色します。
これを絵皿などにとり分け、水の量で自分好みの色に調節するだけですから、とても簡単に扱うことができます。
顔彩は、はじめから乾燥していますので、持ち運びができ、長期間にわたって使用することができるので便利です。
ただし、3色以上を混ぜる発色が悪くなりますので、事前に使う色を決めておくといいかもしれません。
水彩っていったい何?
水彩絵の具は、透明水彩絵の具と不透明水彩絵の具に大別することができます。
両者ともに主な原料は、顔料と色をのばすために使われるアラビアガムで、その他に保湿剤や防腐剤を含みます。
かつて保湿剤には蜂蜜や水あめが用いられていましたが、現代ではグリセリンが使われています。
前者はアラビアガムを多量に含んでいるので、色が紙の上でのびやすいので薄く塗るのに適しており、透明感が出ます。
使用される顔料は主に2種類あり、鉱物などを原料とする無機顔料と、石油などを原料とする有機顔料があります。
一方、後者は顔料と増粘剤の量が多いので、ムラなく厚く塗ることができ、重厚感が出てきます。
ちなみに、学校で使用されている絵の具はこれらの中間的な位置づけのものが多いそうです。
まとめ
顔彩は、あらかじめ仕切られた容器の中に固形の絵の具を水で溶いて使用する絵の具です。
水彩は、大きく2つの種類があり、チューブに入った絵の具を水で溶いて使用します。
どちらもあまり大差はないようですが、顔彩は水彩よりも携帯性に優れているようです。
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