南国の楽園で観光地というこの三つの島は、行ったことが無い人にとっては違いがわかりにくいものです。
どこにどういった違いがあるか、比べていきましょう。
何を求める?島の環境と充実度の違い
三つともアメリカ合衆国が関わっています。
様々な時代を経て現在、ハワイとグアムはアメリカ合衆国の領土、サイパンはアメリカ合衆国の自治連邦区となっています。
自治連邦区とは、内政のみ現地の自治政府で行うことが認められている地区のことで、その地区では治安維持や法律は現地に任せますが、国際的なことはアメリカが対応しますよということです。
このためと、地理的な影響でそれぞれに差があります。
島の規模や気候など、環境の違いは?
ハワイはアメリカ合衆国の州の一つで、いくつもの島から成り立っています。
陸地の総面積は日本の岩手県より少しばかり大きいです。
ワイキキビーチで一番有名なオアフ島のみだと、香川県より少しばかり小さい面積になります。
太平洋の中央より、ややアメリカ側に近い位置に存在していますが、一年に数センチという移動速度で日本に近付いてきていることは有名ですね。
気候は乾季と雨季に分かれています。
4月から10月までが乾季で、常夏の中でも真っ盛りな時期になります。
空気が乾燥しているので、日本のようなジメジメした暑さではなく、爽やかな暑さになります。
11月から3月までの雨季は、日本で言う梅雨のような時期になります。
と言っても、降るときは思いっきり降る!降らない時は全く降らないでいい天気!とはっきりした変化で、頻度も少ないですし、気温も暖かいので過ごしやすさに変わりはないでしょう。
また、条件が整えば夜に月の光による虹が見られます。
治安は、昼間は全体的にまだ安全ですが、夜になると、人通りの多い場所以外は出歩かない方が良いでしょう。
置き引きや引ったくりなどの窃盗犯罪が多いのも注意すべき点です。
親切な人だと思ったら詐欺だったなんてこともあるので、警戒は怠らないようにして下さい。
レンタカーを利用する場合は、保険を十分につけたり、中に貴重品を置いたりしないようにしましょう。
グアムは淡路島と同じぐらいの小さな島です。
位置関係は地図で見ると、フィリピンから東、日本からやや東よりの南で、ハワイとは打って変わってアジア圏に近い所に存在しています。
年間通して20度から32度前後の亜熱帯気候です。
6月から10月に時折スコールが降ったり台風が発生したりする雨季と、11月から5月にかけて雨が少なくなる乾季があります。
乾季はハワイと同様に爽やかな暑さですが、雨季には湿度が高くなる時が多いようです。
サイパンはグアムよりも小さく、日本の瀬戸内海にある小豆島と同等の大きさで、グアムから北北東に一つの島を挟んで少し離れた位置に存在しています。
気候は年間通して平均最高気温が27度程の常夏です。
5月から10月の雨季、11月から4月の乾季と、グアムととてもよく似た気候です。
もちろん、台風が直撃することがあるので8月から10月あたりは注意が必要です。
グアムとサイパンの治安は、まあまあ良いと言えます。
しかし、細かな犯罪が後を絶たないので、やはり注意はしておくに限ります。
荷物から目を放さない、簡単に出し入れできる所に貴重品を入れない、夜間は出歩かない、妙に友好的な人には警戒を、レンタカーの行動は午前中だけにするなど控え目にして貴重品は隠すか持ち歩くようにしましょう。
これらの位置関係のためか、ハワイは西洋人系統が多く、グアムとサイパンはアジア人系統が多く生活や観光をしています。
リゾート地や観光地として充実しているのは?
何もかもが揃っているのはハワイになります。
ビーチだけでなく、有名な火山や天文台などがあり、正に色々と楽しめる観光リゾートです。
グアムは、ある一人の日本人兵士を思い出す方もいるのではないでしょうか?
ハワイよりは少々劣るものの、リゾート地としては引けをとりません。
一昔前まではビーチにナマコが大量発生しているのが一種の風物詩でしたが、最近では除去されてきれいなビーチが増えているようです。
整えられた観光地ではなく、島そのものの雰囲気をゆったりと楽しむにはサイパンが最適でしょう。
買い物や食事、目立った観光などを求める人には不向きですが、都会の煩わしさから離れて休暇を過ごすに向いていると言えます。
まとめ
買い物、食事、観光を沢山満喫するならハワイ、程々にして後は海を楽しみたいならグアムが良いでしょう。
ダイビングや海水浴の他、喧騒を忘れてのんびり過ごすならサイパンが良いでしょう。
もし、この三つの内のどれかに行くなら、何を求めるかで決めることをお勧めします。
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