どちらもお湯を入れて注げば同じ緑色、見た目には違いはあまり感じられませんね。
しかし、実はこの2つについて大きな秘密が隠されていたんです。
そこで今回は、それぞれの特徴について調べてみることにしました。
「お茶」と「抹茶」の特徴とは?
生産過程などに着目して、2つの特徴について紹介していきたいと思います。
ここでは便宜上、「お茶」にはお寿司屋さんで目にする粉末緑茶のことも含めます。
「お茶」とは?
まず、栽培過程に目を向けていきたいと思います。
チャノキという植物を太陽の光をしっかりと浴びて育てられます。
そうして育てられた、新芽を手で摘み取り、蒸したり、揉んだり、乾燥させたりします。
次に、栄養素について見ていきます。
カテキンの含有量が多く含まれています。
カテキンには、次の2つの効能があります。
1つ目は、細胞の酸化を防ぐ働きが認められています。
老化にも関与している、体内で過剰に発生した活性酸素を還元してくれます。
2つ目は、脂肪の蓄積を抑制する作用が見られます。
マウスを使った実験では、お茶の粉末を数カ月与えると脂肪量が減ったことが確認されています。
「抹茶」の定義って?
最初に、どのような環境下で育てられているかについて話していきます。
前の段落で述べたチャノキを日の光にあてないようにして栽培されています。
その新芽を手で摘み取り、さまざまな工程を経て、機械などを使って粉末状にしていきます。
次に、どんな栄養素を含んでいるのかを確認します。
日光にあてて育てられたわけではないので、カテキンの含有量はぐんと減ります。
その代わりに、テアニンという成分を多く含んでいるため、苦味よりも旨味を強く感じます。
テアニンには、いろんな効能がありますが、代表的な2つを紹介したいとおもいます。
まず、精神状態を落ち着かせることができます。
テアニンを摂ると、α波が現れることが実験により分かっています。
次に、心地よい眠りへと誘ってくれる作用があります。
就寝前にテアニンを摂取した方が、翌朝の目覚めが良いという結果が出ています。
まとめ
「お茶」は、直射日光にあてて育てた茶葉を粉砕したものを指し、カテキン成分を多く含みます。
「抹茶」は、被覆して栽培した茶葉を粉末にし、テアニンという旨味成分の含有量が高いです。
この2つにおける違いは、育てられた茶葉の環境によるものだと言えます。
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