皆さんは、「おかゆ」、「おじや」、「リゾット」と聞いて、どんなものか、すぐにイメージして説明できますか。
なんとなく、「すごく緩いご飯で、色々入ったのもあり、洋風のもあり・・・。」などと、思い浮かべるのは、「おかゆの様なもの」ではないでしょうか。
この3つに、はっきりした違いなどあるのでしょうか。
調べてみたいと思います。
私の場合は、子供の頃から慣れ親しんでいるのは、「おかゆ」と「おじや」です。
「おかゆ」は、病気の時(食欲がない時)に、よく母が作ってくれました。
冷やご飯から作る方法と、米から作る方法があったと思います。
「おじや」は、お味噌汁の残りや鍋やうどんの汁で多少の野菜が入った、玉子でとじたものでした。
「リゾット」は、レストランに行かないと食べられないと思っていました。
ですが、やっぱり私の中でもイメージは全部「おかゆ」か「おかゆみたいなもの」です。
この「おかゆ」、「おじや」、「リゾット」の違いは何でしょう。
目次
おかゆ
おかゆの特徴は、米やご飯が主体で、味付けは塩味だけのシンプルなもの。
代表的な作り方
- 米を炊く時の要領で水を多めに入れて煮る
- ご飯に水を足して煮る
おかゆの活用
- 離乳食
- 病気の時の食事
- 美容
- 精進料理
・・・など
おかゆは大変消化がよいので、体にも良いとされています。
おかゆのアレンジ
- 玉子でとじる:玉子がゆ
- サツマイモを入れる:芋がゆ
- 粉末のお茶:茶がゆ
・・・など
おかゆの種類
- 三分がゆ:米1に対して水20
- 五分がゆ:米1に対して水10
- 七分がゆ:米1に対して水7
- 全がゆ:米1に対して水5
水の量を変えるとおかゆの堅さ(緩さ)が変わります。
おじや
おじやの由来は、主に宮中の女房達が、おじやを作る時に聞こえる擬音に「お」を付けたという説が有力の様です。
煮える音「じやじや」+「お」で、「おじや」と名付けられた様です。
おじやの特徴
- 味噌やしょう油で味付けたもの
- 粘りが出るまで、よく煮込んだもの
家庭で作る場合は、家庭によって、味や緩さなど様々なので、一概に決めることはできない様です。
代表的な作り方
- 鍋の残り汁やみそ汁などと、ご飯と野菜などを一緒に煮る
- 煮る時間は、家庭によって違います。
地域によっては、「おじや」と呼ばずに「雑煮」と呼ぶこともあります。
おじやの活用
- 鍋などの締めの食事
- 寒い時の食事
- 病後の回復時期の食事
- 飲んだ時の締めの食事
・・・など
リゾット
リゾットの由来は、リゾットは、イタリアで誕生した様にいわれていますが、実は、イタリアでは稲作をしていなかった様です。
元々イタリアにあった麦を使う料理に、アジアから伝わった食材である米が合わさって誕生したということでした。
リゾットの特徴
- 米は洗わない
- バターやオリーブオイルで炒める
- ワインを使う
- 日本の雑炊やお粥に似ている
今では、リゾットはイタリア料理であり、その特徴は、生米を油やバターなどで炒めて、ダシやスープで炊いたものをいいます。
代表的な作り方
- 米は洗わず、種類を問わず好きな食材とワインを使ってスープや出汁、特には牛乳で煮る
- 蒸発してきたらスープなどを継ぎ足し、少し固めに煮る
野菜類や魚介類、きのこやソーセージなど、またニンニクや玉葱、ポロネギなどや、サフランなどの香辛料を加えることもある。
リゾットの活用
- ご飯(一食)として食べる
- 温まりたい時に食べる
- 夜食で食べる
- 癒やされた時に食べる
- 一息着きたい時に食べる
・・・など
まとめ
「おかゆ」、「おじや」、「リゾット」の違いについて一番思ったことは、「おかゆ」→「おじや」→「リゾット」と、順に豪華になることでした。
できあがりの見た目は似ていても、米から作る「おかゆ」と「リゾット」、ご飯から作る「おじや」という違いがあったこと、「おじや」は、汁の量と煮る時間によって、「おじや」と呼ばれたり「雑煮」と呼ばれたりすることも分かりました。
どんな作り方にせよ、できあがったこの3つの料理は、時に、私達の病んだ体を癒やし、時に、寒い体と心を温め、時に、贅沢な気分にさせてくれるなど、それぞれに役割のある料理だということが分かりました。
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