「商品券」、「ギフト券」、「金券」。
「商品券」は「全国百貨店共通商品券」など贈物としてよく使われるものですね。
また「ギフト券」も「商品券」と同じく贈物でよく使われている印象があります。
「金券」は贈物としてはあまり聞きませんが、だからといって「商品券」、「ギフト券」との違いは分かりません。
というわけで、今回は商品券、ギフト券、金券の違いについて見ていくことにしましょう。
商品券、ギフト券、金券の違いについて
それでは、3つの言葉の意味を辞書で見ていきましょう。
商品券とは
まず「商品券」は、「表記の金額に相当する商品がその加盟店で買えるという約束で、その加盟店が発行する無記名有価証券」となっています。
百貨店などでよく扱われている券であり、商品と交換できる券です。
つまり、「商品券」は「加盟店へ商品券を持っていけば額面に記載された金額分の商品やサービスを提供してもらえる券」なのです。
ギフト券とは
つづいて「ギフト券」ですが、「贈答用の商品券」を意味します。
額面に記載された金額分に相当する商品等と交換できる券という意味では、「商品券」と同じ意味の券です。
ただ、「商品券」はあくまで商品と交換できる券であり、贈答用の「商品券」という意味合いは薄くなります。
それゆえ、「ギフト券」はあくまでも「贈り物として利用する商品券」だといえるでしょう。
金券とは
最後に「金券」ですが、「お金の代わりに通用させる券」となっています。
一般的に「金券」と呼ばれているものには、クレジットカード会社が発行する「ギフト券」と特定の企業が発行するクオカードのような共通「ギフト券」があります。
また他にも高額切手、収入印紙、「商品券」、図書券、ビール券、テレホンカード、新幹線の回数券など金券と呼ばれているものは多岐に渡ります。
つまり「金券」は、「お金ではないけれどお金と同じように商品を買うことができる券」だといえるのです。
つまり、「商品券」は、「加盟店において額面に記載された金額分の商品やサービスを提供してもらえる券」を意味し、「ギフト券」は「贈物として利用する商品券」、金券は「お金ではないけれどお金と同じように商品を買える券」ということになります。
それゆえ、「金券」の括りの中に「商品券」も「ギフト券」も含まれるという訳です。
おつりが出る券・出ない券
「商品券」、「ギフト券」、「金券」の違いを見てきましたが、ではそれぞれおつりが出るかどうかについても見ていきましょう。
おつりが出ない券
まず、おつりが出ない券ですがJCBやVISA、ニコス、UC等のクレジットカード系の「ギフト券」はお釣りが出ません。
これらの「ギフト券」を使った時に店員さんから「おつりが出ませんが宜しいですか?」と尋ねられたことがあるかもしれません。
おつりが出る券
次に、おつりが出る券について見ていきましょう。
デパートで使える「商品券」として有名な「全国百貨店共通商品券」はおつりが出る代表的な「商品券」です。
また、流通・小売系(スーパー、デパート)の「商品券」もお釣りが出ます。
どのスーパーの「商品券」も、日用品を買うのに便利なようにお釣りが出るようになっているようです。
他にも、JTB旅行券やツーリスト旅行券、マックカードでもおつりが出るようになっています。
ジェフグルメカード、ビール券、おこめ券においてもおつりが出るようですが、おつりを出すかどうかは加盟店が判断できることになっているのでおつりが出ない店舗もあるようです。
「商品券」や「ギフト券」は、法律的には「前払い式支払い手段」です。
それゆえ、おつりなどで現金に払い戻しが出来てしまうと、「商品券」は「預金」に近い存在のものになります。同時に、「商品券」で現金を払い戻せるようになると、国の経済が混乱する可能性があります。
それゆえ資金決済法という法律では「前払い式支払い手段」では、原則として払い戻しが認められていません。
ただ金融庁の指針で、利用者保護や利便性の観点から、発行総額の20%程度までなら釣銭として払い戻しても問題にならないということになっています。
そのため、先程のようなおつりが出る券がある訳です。
ただその場合は、発行額のうち20%までしか釣銭として払っていないことを証明するためにサンプリングで調査しなければなりませんから、おつりを出すとなると商品券発行元には労力がかかるといえるでしょう。
まとめ
今回はギフト券と金券の違いについてご紹介しました。
商品券は、「額面に記載された金額分の商品やサービスを加盟店において提供してもらえる券」、ギフト券は「贈物として利用する商品券」、金券は「お金ではないけれどお金と同じように商品を買える券」ということになります。
金券の括りの中に商品券もギフト券も含まれる訳ですね。
今回は以上になります。
ご参考になれば幸いです!
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