成人してから「ニキビができた」と言うと、「それは吹き出物って言うんだよ」と訂正されたことはありませんか？
どちらも肌に汚れや脂がたまって炎症を起こし、小さく腫れてしまうことに違いはありません。
ではどうして呼び分けをされているのでしょう。
ニキビは思春期ニキビ、吹き出物は大人ニキビ
世間でよく言われているのが10代の内にできるのがニキビで、20代からは吹き出物ですよね。
このことから「思春期ニキビ」、「大人ニキビ」とも呼ばれています。
ただの俗説かなと思いきや、そうでもなく、原因が別になるのです。
対策方法と共に紹介します。
ニキビと吹き出物の原因の違い
10代の甘酸っぱい思春期の頃、男女共に男性ホルモンと黄体ホルモンなどの働きが活発になり、皮脂の分泌が促進されます。
しかし、毛穴の成長がまだ終わっていないので、逃げ道が少ない結果、汚れや皮脂がたまってニキビになりやすいのです。
これは年齢を重ねるに従ってホルモンが落ち着き、皮脂の分泌が抑えられ、毛穴も十分に成長することによってニキビの発生がなくなってきます。
一方、成長して20代になってくると、就職や生活習慣などの心身のストレスによるホルモンバランスの乱れで発生しやすくなります。
寝不足、偏った食事、タバコやお酒、心理的なストレス、過剰で間違ったスキンケアやダイエットなどなど…人によって原因が違います。
女性だと生理前後に発生しやすい人もいますよね。
これもホルモンバランスの影響と言われています。
これらによって肌の新陳代謝までもが乱れ、古い組織と新しい組織の正常な入れ替えができなくなり、古い組織や汚れなどが毛穴にたまることで発生してしまいます。
こちらは同じ所に繰り返し出来てしまうことがあるのも特徴です。
一度発生した部分の毛穴はその分、穴が深く広くなり、皮脂などが排出されにくくなって再発しやすいのです。
ニキビには優しくもしっかりした洗顔を
使用する洗顔料は肌に優しい固形石鹸がお勧めです。
市販されている各種の洗顔料は、思春期の肌には負担が強いので、無添加の固形石鹸が適しています。
朝と夜の1日2回、ぬるま湯で洗います。
皮脂は水に溶ける性質があるので、まずはぬるま湯を顔全体にゆっくりと押し当てるようにします。
バシャバシャと乱暴にかけたり、強くこすったりすると、肌にダメージを与えて、余計に皮脂を分泌させる原因になってしまうためです。
大体はこの段階で皮脂は落とせているのですが、残っているようだったり、気になったりするようであれば、石鹸を使います。
手で十分なほどに泡立てて、顔に優しく当てていきます。
この時も無闇にこすらないようにしましょう。
最初と同じようにぬるま湯で洗い流します。
水分を拭き取る時もこすらないようにして下さい。
以上のケアで少しは抑えられるはずです。
それでも皮脂が気になったら、あぶら取り紙か、濡らしたハンカチを押し当てて吸いとらせましょう。
あまり取り過ぎると、その分を補充しようと更に皮脂が分泌される逆効果になってしまうので程々にしておいた方が良いです。
吹き出物には生活習慣などの見直しを
リラックスできる時間やストレス発散できる時間を増やす、十分な睡眠をとる、化粧やスキンケアを控えるか見直す、お酒やタバコは控える、無理なダイエットはしない、できるだけ無添加の食物を満遍なく食べるなどの対策が必要です。
原因が特定できない場合は、先程紹介した洗顔方法を試してみましょう。
また、大人の場合は肌の水分不足による乾燥が原因のときもあるため、保湿できる化粧水やクリームを試してみるのも良いでしょう。
ルナメアＡＣといったケア用品、またはオロナインといった薬品を使う方法もありますが、個人差があるため、自分に合ったものを探しましょう。
まとめ
思春期ニキビと呼ばれるニキビ、大人ニキビと呼ばれる吹き出物、症状は同じですが、原因に違いがあるため、それぞれに合ったケアが必要です。
しかし、あまりケアしすぎるのも却ってストレスになってしまうので、少しずつ試していきましょう。
どうしても治らなかったり、潰したくなったりした時は皮膚科に相談するのも一つの方法です。
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