「気持ちを表す」の表すや「才能を現す」の現すのほか、「本を著す」著すなどすべて「あらわす」ですね。

「表・現・箸」それぞれに使い分けられているということは、意味に違いがあるはずです。

ここでは、三つの「あらわす」の意味や使い方の違いについてご紹介します。

表す 現す 著す 違い

あらわすは対象により変化する

隠れているものを表面に出して見せる意味を「表」という字は持っています。

「満面の笑みを顔に表す」や「名は体を表す」のように心の中や内面を表情などに出す場合につかわれます。

「現」は隠れて見えていなかったものが表にでる意味があります。

「頭角を現す」や「本性を表す」などが挙げられます。

「箸」、単独の読み方ですと「はし」と読めるため、とっさに「はしす」と読んでしまう方も多いようです。

「著者」の漢字としてご存知のように、書物を書き上げる行為を表します。

では次にそれぞれについて見ていきましょう。

表す

隠れていたものを表面に出して見せる意味ですが、表情だけではなく文字や絵画、音楽や行動で示します。

「抑えきれない思いを音楽で表してみた」や「切ない気持ちを詩で表している」などです。

物事を形にして表すというニュアンスですね。

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現す

「水平線の彼方から姿を現す」や「成果を現す」のように、隠れていたものや見えていなかったものが表にでる場合に用いられます。

また、「頭角を現す」や「才能を現す」のように発揮するという場合にも「現す」がつかわれます。

箸す

一冊の書物を書き上げる行為または出版することです。

いわゆる著者ということになりますが、この場合あくまでも文章を書く行為に対してつかわれます。

これが書道などのときには、著者ではなく、筆者という扱いになります。

まとめ

ここまで、三つの「あらわす」の意味や使い方の違いについて紹介してきました。

表すと現す、そして著すそれぞれに違いがありましたね。

正確な意図や情報を相手に伝えるには、正しい漢字の意味を理解し適切な使い分けが必要です。

今回お伝えした三つの違いがお役に立てれば幸いです。

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