本屋で目に留まった小説やコミックなど手に取ったとき、素敵な言葉づかいや魅力のあるキャラクターの動きに思わず目が釘付になりますね。
誰が書いたのだろうと調べると、「著者」という漢字が目に入ります。
「あれ、作者じゃないんだ」とか「筆者とは何が違うのだろう」と感じたこともあると思います。
ここでは、筆者と著者、作者の違いについてご紹介します。
手がけたもので異なる呼称
どのような違いで、筆者や著者、作者と呼称が変わるのでしょうか。
結論から申し上げると、手がけたものによってそれぞれの呼称が変わります。
筆者は、ある文章を書いたり書画を書いたりした人を示し、著者は一冊の書物を書いた人を指します。
作者は、文章を作ることも含まれますが、創作物や芸術などの「作品」を対象としたものに用いられるニュアンスが強いです。
それぞれについて見ていきましょう。
筆者
論文やレポートなど文章を書いた人を指し、新聞の「コラム」を書いた場合も筆者となります。
一人称の表現を用いて、自分の考えや訴えを含む文章を書く人に対しての呼称です。
先程の「コラム」も、一冊の本として書籍化された場合には、筆者ではなく著者と記されます。
著者
小説など一冊のまとめあげた書物を書いた人です。
「漫画」の場合には作者が用いられますが、文庫版などのように一冊の書籍となると著者として本に紹介されます。
手がけたものが異なったケースです。
一人称の表現は使えず、作中において自分のことを示す場合には「筆者」を用います。
作者
他の二つに比べて幅広いニュアンスを持ちます。
文章においては脚本など、創作や芸術性のある文章を書いた人が該当します。
また文章だけではなく、幅広いジャンルにおける芸術性のある「作品」を作った人の呼称です。
まとめ
ここまで、筆者と著者、作者の違いについて紹介してきました。
三つともそれぞれに違いがあり、筆者は論文やコラムなど「ある(ひとつ)の文章を書いた人」です。
著者は「一冊の書物を書いた人」で作者は「文章に限らず作品を作った人」です。
ニュアンスの重なる部分もある三つですが、それぞれの違いをお伝えしました。
今のあなたにおすすめの記事