どちらも読みは「いう」ですが、いったいどんな使い分けがあるのでしょう。
あまりにも身近な言葉なので、これまで気にも留めたことがありませんでした。
これらの違いについて知ることができたら、また日本語を使う際の幅が広がりますよ。
「云う」と「言う」はどう違うの?
このまま眺めているだけでは、2つの言葉の特徴を知ることはできません。
そこで具体的な使用場面を挙げて、考えていきたいと思います。
「云う」の使用場面は?
いくつか使用場面を考えていきたいと思います。
①祖母から健康について教えてもらった話を営業先の人に云いました。
②この温泉は古くから皮膚病に効能があると云われています。
③この神社は恋愛成就を願うといいと昔から云われています。
「云う」の文字は、伝えるの「伝」の一部として使用されています。
誰かから聞いた話を伝えるというように覚えておくと忘れにくくなると思います。
このように他者から聞いた話を語る場面で使われています。
これで云うが持っている特徴が見えてきたと思います。
云うは、第三者から得た情報を誰かに伝える際に使われており、自分の言葉を伝える際には使われません。
「言う」の使用場面は?
次に見るように、3つの特徴を見ることができます。
①顔を見るたび母は、受験を控えた息子に勉強しなさいと言います。
②昨日の夜は強風で窓がガタガタと言っていました。
③彼女は自分のペットを恋人と言っています。
①は、何かを相手に伝えるという一般的な意味で使われています。
②は、人以外のものなどが音を立てる際にも使うことが可能です。
③は、「~を…と呼ぶ」といった意味で使われています。
言うは、表現できる範囲が多岐にわたっていることがお分かりいただけると思います。
言うの方がそれだけ私たちの生活にとって身近な言葉であることの証と言えます。
まとめ
「云う」は、他人から聞いた話を相手に伝える際に使われる言葉です。
「言う」は、大きく分けて3つの意味があります。
これほど日常的に使っている言葉に、こんな使い分けがあるとはとても意外でした。
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