どちらも他から自分が書こうとしている文章へ引いてくるという点では共通しているように見えます。
しかし、これら2つの言葉には明確な使い分けが存在しています。
そこで今回は、その使い分けについて少しずつ紹介したいと思います。
「転載」と「引用」の使い分けとは!
日常生活を送る中で、これらの言葉を著作権と絡めて耳にしたことがあります。
それでは、いったいどのような特徴があるのかをそれぞれ見ていきましょう。
「転載」ってどんな意味?
ブログなどを読んでいて、「無断転載禁止」という言葉を目にしたことはありませんか?
実は、このことが言葉の意味を考えるうえでとても重要になってきます。
転載とは、自分以外の第三者が書いたものを自分の著作物に、相手の許可を得ずに載せることを意味しています。
夏休みに入ると、小・中学生を悩ませる読書感想文を例にとって考えましょう。
ネット上には、いろんな素晴らしい文章がたくさんアップロードされています。
その文章を自分のものとして丸写しして学校に提出するようなことを転載と言います。
これが会社などの利益に関わることならば、もっと大きな問題となり、裁判となるおそれもあります。
「引用」ってどんな意味?
学校の課題でレポートや論文を書いた経験があれば、見聞きした単語であると思います。
自分の意見を補足したり、付け加えたりする際に、他の人が書いた文章を載せることがあります。
ですから、転載とは異なり、相手の許可を得なくても自分の文章に他の人の文章を引いてくることができます。
ただし、自分の意見と他の人の考えが分かるように、しっかりとした区別を付ける必要があります。
その際に、どこから拾い上げて来たのかをはっきりと書き記さなければなりません。
あくまでも主体は自分の考えでそれを補ったり、具体例を挙げたりするために、他者の文章の一部を借りることです。
まとめ
「転載」は、他者の文章を無断で利用し、それを自分の考えであることのように示すことです。
「引用」は、相手の同意を得ずとも第三者の文章の一部を自分の文章に利用できます。
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