ふだん何気なく口にしている言葉ほど、じっくりと見つめ直す機会は少ないと言えます。
この2つの言葉にいったいどんな違いが見られるのでしょうか。
そこで今回は、これらの使い分けについて調べてみることにしました。
「友達」と「友人」の使い分けは?
ほとんど大差がないように感じますが、いったいどんな要素があるのか気になりますね。
使用状況を思い浮かべながら、具体的に2つの使い分けについて考えていきましょう。
「友達」を使用する場面は?
次の3つの文は、いずれも正しいと言えますが、受ける印象はことなってきます。
①来週の日曜日に友達と遊ぶ約束をしました。
②今日は午後から友達の家に遊びに行きます。
③上司と食事中に友達とばったり会いました。
①と②の文は、どちらかと言えば子どもっぽい印象が強いです。
③は、誤りではありませんが、どこかに違和感を覚えます。
おそらく、「友達」という言葉を使える範囲が限定されているからだと思います。
友達という言葉は、話し相手が親しい間柄でないと子どもじみた印象を持たれてしまうので注意しましょう。
「友人」を使用する場面は?
上で挙げた文と同じものを用意していますが、語彙の選択を一部分だけ換えています。
①来週の日曜日に友人と遊ぶ約束をしました。
②今日は午後から友人の家に遊びに行きます。
③上司と食事中に友人とばったり会いました。
①~③まで変な印象を受けることなく、社会人がこれを言ったとしても恥ずかしくない言葉遣いだと言えます。
「友達」を「友人」に換えるだけで、これほどガラリと印象が変わってしまいます。
このように使用場面を比較してみると、「友人」はフォーマルな場面においても使うことができます。
また、話し相手が年上である場合に使っても違和感を与えることはありません。
まとめ
「友達」は、社会人であれば聞き手が知人や仲間内の場合でないと使わないようにしましょう。
「友人」は、目上の人が聞き手である場合にも使用できる社会人に適した言葉です。
言葉の選択一つによって、こうも相手に与える印象が変わってくるとは恐ろしいものですね。
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