これら2つの言葉は、誰でも日常的に耳にしていると思います。
しかしながら、語感の響きに違いが感じられるのは私だけでしょうか。
そこで、いったいどう違うのかを具体例を挙げながら考えていきたいと思います。
好きと愛してるの相違点について
どちらもプラスの好意的な表現を示す点では共通しているように感じます。
多くの場面を想定しながら、帰納的に違いを探していきたいと思います。
好きってどんな場面で使うの?
はじめに、「好き」とういう言葉の使用範囲は下に示すように広いことが分かります。
あの店のカレーが好き、猫が好き、ピンクが好きのように、人以外のものに対しても使うことができます。
次に、その言葉が使用されるのは非常に恣意的であり、使用者に委ねられています。
少し大げさな気もしますが、「好き」という言葉の裏には、自分の欲求を満たしたいという思いが隠れています。
例えば、イチゴが好きな人は、イチゴを食べることによって自分の食欲を満たし、それで心地よくなります。
これは前提条件として、自分の要求を叶えたいという思いが存在していることになります。
恋愛関係にあてはめれば、目の前にいる相手に対して、好きという言葉を盾に自分の要求を押し付けている感があります。
愛してるってどんな状況で使うの?
1つ目は、「愛してる」という言葉の使用範囲は下に挙げるように狭いという点です。
あの人を愛してる、彼女を愛してる、のように、特別な場合を除いて物に対して使うことは少ないと言えます。
2つ目は、わきおこる感情の発露が相手に対して何の見返りを求めていないところです。
ただ相手の寝顔を見つめているだけで、愛おしく感じたりする場合を思い浮かべていただけたら分かりやすいです。
目の前にいる相手がそばにいてくれるだけで、幸福感や満足感を得られるような心境になります。
あるいは、この人のためだったら無理なことでもやってあげたいと、能動的に突き動かされていきます。
ですから、日常会話の中で気安く使えるような言葉ではありません。
まとめ
「好き」という言葉は、自分の欲求を満たしたいという自分本位な面があるのが大きな特徴です。
それに対して「愛してる」という言葉には、相手のために何かしたいという側面が強いのが特徴です。
具体例をもとにして考えていくと、普段は見えない面が分かるのでおもしろいですね。
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