普段食べる太巻きと、節分に食べる恵方巻は一見すると同じですよね。
変わったものでなければ具も似ていますし、太さもほぼ一緒です。
じゃあ、違いなんて無いんじゃないの?と思われますが、一応、それなりに違いがありますし、最近では珍しいタイプの恵方巻きが出て来ました。
節分に食べるのが恵方巻き、そうでない日は太巻き
もの自体に違いはほぼありません。
ただ、節分の日に食べるかどうかで名前が違ってくるのです。
普段は極々普通の太巻きでも、節分に食べることで恵方巻きになります。
太巻きは通常の具で、恵方巻の具は七福神
太巻きの具は店や人の好みによって様々な種類があります。
恵方巻も地域や家庭によって違う具になるなど、厳密に決まっているわけではないのですが、大体は七福神にあやかって7種類の具を巻くとされています。
代表的なものだと、卵焼き、煮たシイタケ、アナゴ、きゅうり、かんぴょう、桜でんぶ、紅しょうがが入っています。
最近では海産物を主体にした海鮮恵方巻や、洋菓子和菓子を恵方巻に見立てたものまで出て来ました。
中華まんを恵方巻のようにしたものもありますし、これから先も様々な恵方巻きが登場すると予想できます。
太巻きは昔からあるけど、恵方巻としては最近
太巻きは江戸前海苔巻の一種で江戸時代頃からありました。
そして大阪府などの関西圏では節分にそれを食べる風習がありました。
商売繁盛や無病息災などを願いながら食べる風習です。
大正時代あたりになると、福徳をもたらす神様がいる方角を向いて食べるようになりました。
その方角が恵方で、年ごとに違うとされています。
現在、全国規模で知られるようになったこの行事ですが、きっかけはとあるコンビニが十数年前に「恵方巻」と命名して全国区で節分に販売したことにあります。
それまでは一部の地域でのみ「丸かぶり寿司」や「幸運巻寿司」などの複数の呼び名があり、「恵方巻」とは呼ばれていなかったのです。
まとめ
太巻きは巻き寿司の一種で複数の具を酢飯と海苔で太く巻いて食べるもので、節分の日にそれを食べると恵方巻と呼ばれます。
ただ、恵方巻に限って言えば、先程も書いたように、現在では巻き寿司だけに留まらなくなってきました。
この有り様に苦い顔をする人がいれば、好き嫌いの関係で喜ぶ人がいます。
今、私達は一つの食文化が変化している中にいると言えるでしょう。
こうした変化は昔からいくつもあり、これからも続いていくとも言えますけどね。
受け取り方は色々あるでしょうが、共に歩んでいくのも乙ではないでしょうか。
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