見た目も同じですし、味もそれほど違いを感じることはありません。
では、どうして「大葉」と「青じそ」という呼称が存在しているのでしょう。
このように呼ばれるようになった経緯について、調べてみることにしました。
「大葉」と「青じそ」ってどこが違うの?
刻んでパスタに入れたり、刺身のツマとして使われたり、用途は多彩です。
これほど私たちの生活になじみのある食材はありませんが、いったいなぜ呼び方が異なるのでしょう。
「大葉」って何?
日本には中国から伝来したと言われています。
葉が緑色のものと紫色のものがあり、育つと茎の高さが1mほどになります。
秋には実がなりますが、これも油や佃煮として利用されています。
緑色の大葉は、料理のアレンジに重宝される存在です。
紫色の大葉は、梅干しを漬ける際の色付けとして使われることが多いです。
欧米ではハーブの一種として扱われており、実はローズマリーとも関わりがあることで知られています。
特筆すべきは、大葉に含まれるロズマリン酸の効能についてです。
ロズマリン酸には、血糖値の上昇を抑制し、血液の流れをスムーズにし、体脂肪を下げる効果があります。
嬉しいことに、炭水化物を摂取したらすぐに働きかけるので、健康にもってこいの野菜です。
実は、大葉とは販売用につけられた名称で、それがいつの間にか世の中に広く認知されたようです。
「青じそ」とは…?
上で紹介したように、大葉と青じそは同じ野菜ですから、基本的な説明は省きます。
大葉よりも先に青じそという呼称が存在していました。
見た目からは想像もつきませんが、青じそは、とても栄養素を豊富に含んでいます。
栄養価が高く、とくにビタミンAは100gあたり110%もの含有量があり、とても驚かされます。
カルシウム(約20%)、鉄分(約10%)、ビタミンもB1、B2、Cまで有しています。
しその特徴的な香りには、ぺリアルデヒドが含まれており、防腐や殺菌作用があります。
そのため、生ものの飾りとして添えてあることが多いのにも納得がいくと思います。
まとめ
「大葉」とは、「青じそ」を流通過程において販売するためにつけられた名称です。
「青じそ」という呼び名が先にあり、その後で、「大葉」という呼称が世の中に広まっていきました。
ですから、呼称は違っても意味しているものは、同じ野菜ということです。
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