ファストフードと呼ばれる牛丼や麺類など、店で食べる時は必ず、「七味」などが置かれています。
一振りすると味にアクセントが付いてさらに美味しくなりますね。
また、スーパーのスパイスコーナーにもたくさん並んでいますし、自宅でも使っていると思います。
さて、皆さんは、「一味」と「七味」と「唐辛子」の違いを知っていますか。
自宅では、3つのどれかを使っていることが多いと思いますが、料理によって、皆さんは使い分けていますか。
我が家は、最近「一味」派になりました。
「一味」には、何もブレンドされていないので、辛さが一番強いと思ったからですが、本当のところ、はっきり理解して使っているわけではありません。
「一味」と「七味」と「唐辛子」の違いについて、調べてみます。
一味、七味、唐辛子の違い
「一味」について
①「一味」の原料
「一味」は、「唐辛子」だけでできています。
唐辛子の実を乾燥させて、粉になるまで磨り潰したものです。
だから純粋に、「唐辛子だけ=唐辛子100%」」で一番辛いのです。
②「一味」の栄養と成分
・ビタミンC
・ビタミンE
・カロチン
・カプサイシン(辛さの元)など
③カプサイシンの働き
・脂肪を落とす
・血流が良くなる
・代謝が上がる
・食欲が、増進する
・殺菌作用がある
・疲労を回復する効き目がある
④カプサイシンの摂り過ぎによるデメリット
・胃粘膜を傷付けることがある
・味覚に障害がでる場合がある
・脳に良くない影響がでる場合がある
「七味」について
①「七味」の名付けの由来
昔から縁起が良い数字とされ、「七福神」や「七五三」などにあやかって名付けられたそうです。
②「七味」の原料
「七味」に6種類の香辛料などを混ぜて作った調味料です。
混ぜる6種類の香辛料などは、特定のものではなく、それを作る人や会社によって違いがあります。
③「七味」に混ぜる材料の例と各栄養(効果)
・唐辛子
「一味」の栄養と効果がある
・芥子(ケシの実)
ビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維など
※骨粗鬆症予防
・陳皮(ミカンの皮)
フラボノイド、ペクチンなど
※咳止めなど
・(黒)胡麻(ゴマ)
体全身に良いとされる成分が満載
※筋肉、神経、消化器、循環器、泌尿器、呼吸器など
・山椒(サンショウ)
トロネラールという香り
※消化の促進、炎症を抑える作用など
・麻の実
タンパク質、脂質、亜鉛など
※皮膚炎の予防、食欲の増進など
・紫蘇(シソ)
ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、カロテンなど
※食欲の増進、血流の促進、神経痛、関節リウマチの好転
・海苔
ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB群、食物繊維、鉄分、カルシウム、EPA、タウリン、タンパク質、アミノ酸など
※肌を白くする効果、便秘の解消、生活習慣病の予防、緑黄色野菜の代替え、疲労の回復、
貧血の予防、イライラの解消、ガンの予防、肥満の予防など
・青海苔
カロチン、カルシウム、ビタミン、鉄など
※老化の防止効果
・生姜
ジンゲロール、ジンゲロン、ショウガオール
※疲労の回復、食欲の増進、血流の促進、老化の防止などに効果
・菜種(ナタネ)
ビタミンK、オレイン酸など
※動脈硬化の予防、心臓の病気の予防など
・・・などから7種類を選択してブレンドする
「唐辛子」について
唐辛子には、「鷹の爪」と「八房」と「伏見」の3種類があります。
①鷹の爪
形が「鷹の爪」に似ていたところから、名前が付いたそうです。
長さは、2~5cmです。
成分のカプサイシンの影響で、辛味が強い様です。
②八房(ヤツブサ)
実がなった時、真っ直ぐ立っていて房の様になっているところから名前が付いたそうです。
「鷹の爪」の半分くらいの辛さで、キムチ作りに使われるのが主流の様です。
③伏見
長くて細い実が特徴で、辛さには刺すほどの刺激があるそうです。
大きさも25~30cmくらいで、別名を「カイエンペッパー」といい、「long pepper(ロングペッパー)=英語」というグループに入っている様です。
まとめ
「一味」と「七味」と「唐辛子」の違いについて分かったことは、「一味」は、唐辛が100%でできていましたし、「七味」は、製造する会社によって「一味」に6種類の香辛料などの食材を混ぜて作っていました。
「唐辛子」については、「一味」と「七味」の原料でした。
原料となる「唐辛子」には、辛み成分を持つ3種類があり、どの唐辛子で「一味」と「七味」を作るのかは、製造する会社によってまちまちでした。
唐辛子には、どれもたくさんの栄養があり、「一味」に香辛料を混ぜて作る「七味」には、さらに栄養の種類も多く含まれていました。
「唐辛子」の中の「鷹の爪」は、私達の生活にも馴染みがあります。
「一味」と「七味」だけではなく、料理に合った、また好みに合ったものを選ぶと良いでしょう。
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