ファッションアイテムでニットと聞くと「ああ、セーターね」と答える方が多いのではないでしょうか。
それ程までに「ニット」=「セーター」という図式が一般的となっています。
これは勘違いであり、この二つイコールでは結びつきません。
実際のところはどうなのかを見ていきましょう。
ニットは素材であってセーターとは違う
「編み物をする」knitを語源に持つニットは、編み込まれた生地でいろいろなファッションアイテムを作る衣類の素材です。
つまりこの素材で作られた物すべてがニットと呼ばれます。
セーターもその他のマフラーや帽子、手袋、肌着などと同じく、ニット素材で作られた物の一つです。
多様なニット素材
ファッションデザイナーによりさまざまなアイテムが作られるニットは、季節や用途に合わせ多様な素材が使われています。
素材は大きく分けて、植物性天然繊維、動物性天然繊維、化学繊維があり、保湿性や肌触りなど特徴が異なります。
綿やリネンなどの植物性天然繊維は、丈夫で吸湿性も良く優しい肌触りが特徴です。
絹や羊毛、カシミヤは動物性天然繊維で、軽量で保温や保湿性に優れています。
レーヨンやアクリルなど開発された繊維を化学繊維と呼びます。
天然繊維と比べても遜色がなく、コストパフォーマンスの高さで知られています。
ニットは伸びる!
ニット生地の特徴はその伸縮性にあります。
これは、一本の素材糸で「ループ」を作りながら編むことで生まれます。
ループには縦方向(ウエール)と横方向(コース)があり、二つのループの組み合わせで縦横の伸びが生まれ、くわえて通気性を向上させるなどの機能が生まれます。
もう一つの生地として知られる織物は縦糸と横糸がループではなく交差する作り方です。
ニットほどの伸縮性はありませんが、型崩れに強いなど立体的なアイテム作成に適しています。
まとめ
勘違いしがちな「ニット」=「セーター」の違いを見ていくと共に、生地を作る繊維素材を紹介してきました。
長い歴史を持つニットは人の生活と共に歩んできました。
上質な製品は、自身の生活に豊かさを与えると共に、贈り物としても最適と言えます。
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