クーデターと反乱はどちらも権力に対する反発によって引き起こされる行為ですが、これらの違いは何でしょうか。

今回はこの違いについてみてみます。

クーデター 反乱 違い

クーデターと反乱の違いについて

クーデターとはフランス語で「国家への一撃」を意味しています。

一般に武力による奇襲攻撃によって政治支配者から権力を奪うことを表しています。

通常の政権交代とは違って非合法であることが特徴です。

クーデターの目的は政権を奪うことであり権力が移動するため、独裁政権から独裁政権や、民主政権から独裁政権となることが多いです。

政権を奪うことが主とした目的なので政治自体は変わらず権力を持った支配者だけが変わることが多いのも特徴のひとつです。

反乱とは権力や支配者に背いて武力によって反発することを意味しいています。

一般に国家などの支配者に対して支配されている個人または徒党を組んで武力行動によって不満を爆発させる行為をいいます。

反乱の目的はクーデターと違い権力を奪うことではなく、支配階級に対抗することにあります。

この反乱によって大きく統治体制が変わると革命と呼ばれるようになります。

クーデターとは

武力によって非合法に政権を奪取することいいますが、これは支配階級内部における権力争いであって、クーデターの結果は支配階級内部で権力が移動するだけに過ぎません。

クーデターによって権力の奪取に成功した場合、再び奪い返されないように反対派に対して抑圧措置をとることが多いです。

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反乱とは

支配権力に対して武力によって反発するところはクーデターと似ていますが、反乱は支配階級内の権力争いではなく支配され、弾圧されている人々が支配者に対して不満を爆発させる行為を反乱と呼びます。

また、この反乱という言葉は起こされる側の言い方で、起こす側は決起などという言葉を使います。

反乱の起こる背景には貧困や食糧不足、支配階級による弾圧などが考えられます。

まとめ

クーデターと反乱の違いは、支配権力に対して反発する人が、同じ支配階級の人による武力行使か、支配されている人達による武力行使なのかというところです。

権力に対して不満を選挙や請願などの平和的な方法によって訴えることができて、その訴えを受け止めることのできる国家であれば反乱が起きることは少ないでしょう。

クーデターにも武力に頼らず行うクーデターがあり、平和的に解決することは可能なようです。

武力なしでも不満を主張できる国家が増えることが望ましいですね。

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