事故などのニュースで、『一人は重傷、一人は重体』という言葉を聞いたことはありませんか?
重傷も重体も怪我をしたことは伝わりますが、どっちがどの程度の怪我なのかを分からない人は結構多いように思えます。
そこで今回は、“重傷”と“重体”、それぞれどの程度の怪我なのか、違いはあるのかについてまとめました。
重体と重傷の特徴
よく意識不明の重体と聞きますよね。
この重体とは、脳や身体、内臓に大きなダメージがあることを表しています。
つまり、怪我により命の危険が及ぼされているのです。
意識不明の重体になってしまった場合、頭部外傷による脳挫傷や内部性ショック、外部性ショックによって深いこん睡状態に陥ってしまっていることをいいます。
重体になってしまった場合の一ヶ月生存率は80%です。
重傷とは?
次に重傷についてですが、《全治〇ヶ月の重傷》と聞いたことがあると思います。
命に別条はないものですが、全治一か月以上かかり、入院をする必要があるもののことをいいます。
命に別状はないという言い方をしましたが、身体を動かすことさえ差し支えるだけではなく、後遺症が残る可能性もあります。
また、警察や消防では症状によって《重傷》、《中傷》、《軽傷》を使い分けています。
違いと使い分け
上記を見て分かる通り、重体とは治療にかかる日数や症状の重さの違いがあります。
重傷よりも重体の方が断然重たい状態にあり、命に関わってくる問題であることが分かります。
ちなみに軽傷とは入院をする必要のない軽い怪我のことをいいます。
中傷とは一か月未満の入院で治る怪我のことをいいます。
また、重症とは見た目に表れる怪我ではなく内科的症状で、完治するもののことをいいます。
重体よりも重たい症状は重篤といい、緊急性が高く数日のうちに命の危険があることを危篤と使い分けられています。
まとめ
今回は重体と重傷の違いについてまとめました。
重体とは脳や身体、内臓に命の危険があるほどの大きいなダメージを受けていることをいい、昏睡状態になることも珍しくありません。
重傷は命に別状はないが治療に全治一か月以上かかる症状のことをいいます。
よく聞く言葉なのに意外と『こういう意味だったんだ』と驚いた人も少なくないのではないでしょうか?
参考になれば幸いです。
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