同じ読み方なのに意味が違う漢字のことを同音異義語といいます。
日本語の中でもなかなか難しいこの同音異義語、今回のテーマである“趣旨”と“主旨”もまた同音異義語の一つです。
なんとなく分かってはいるつもりでも、『話の主旨を説明しなさい』と言われて的外れなことを言ってしまい、相手を怒らせてしまう…そんなことにならない為にもしっかり理解し、使い分けが出来るようにしておくことが大切です。
ということで、今回は“趣旨”と“主旨”にはどのような違いがあるのかについてまとめました。
趣旨と主旨の特徴
“趣旨”とは、何かをする時の理由や目的のことを意味しています。
たとえば新商品のお菓子について説明会があるとします。
なぜそのような説明会を開くのか?という《説明》のことを“趣旨”というのです。
主旨とは?
“主旨”というのは、言おうとしていることの一番重要な部分のことをいいます。
お菓子の説明会の主旨(一番伝えたい部分)はいったいどの部分なのか、というように使います。
違いと使い分け
ちょっと違いは分かりにくいですが、《趣旨の中に主旨がある》と考えたら良いでしょう。
伝えたいことがたくさんあることを趣旨、その中でも一番、最も伝えたいことを主旨(メインテーマ)と覚えておきましょう!
最も伝えたいこと、メインテーマを“主旨”というように覚えておけば、それ以外のことは“趣旨”になるので分かりやすいのではないでしょうか。
ただ、新聞やニュースではどのような場合であっても《趣旨》という漢字で統一しています。
なので、使い分けに悩んだら“趣旨”を使う方がいいですね!
冒頭でお話したように、上司や先生から文面で『話の主旨を説明しなさい』と言われた場合は、重要な部分を切り取って簡潔に分かりやすく説明しなさいと言われているので、“趣旨”と混同してだらだら長い文章になってしまわないように気を付けましょう。
まとめ
今回は“趣旨”と“主旨”の違いについてまとめました。
趣旨は何かをする時の理由や目的の事、主旨は言おうとしていることの一番重要な部分のことを意味しています。
難しいですが、しっかり理解することによって肝心な時に困らないので、参考にしていただけたら幸いです。
今のあなたにおすすめの記事