声高らかに「教育には愛がなければダメ!!」と教育評論家が叫び、難しい表情を浮かべたコメンテーターが教育問題について難しいことを語る。
教育ってなんでしょうね?
「優れた指導者」として称賛される人もいれば、「行き過ぎた指導」として謝罪する人もいる。
指導ってなんでしょうね?
教育と指導、とても近いニュアンスと思われがちですが、この二つには明確な違いがあります。
ここでは、教育と指導の違いとはどのようなものかご紹介します。
自発的と意図的の違い
知識やルールを与えて個人の能力を伸ばすことを教育といいます。
与えての部分を教えてに置きかえても良いでしょう。
与えるまたは教えることで自発的成長を期待します。
これに対して指導は、一つの目的に向かって指示または指針をだします。
つまり、ある目的に向かって意図的な成長を促します。
それぞれのアプローチが違うため、優劣や良し悪しを決めることは難しいでしょう。
またアプローチが異なるため、成長に対する意識や時間の捉え方なども違います。
ここからは、それぞれについて見ていきましょう。
教育
自発的成長を期待するため、教育は時間がかかること前提としています。
日本の義務教育が9年間というのもこの点を視野に入れているためです。
この教育の時間には、人間形成という大切なポイントが含まれます。
挨拶をするや約束事をまもる、家族や仲間を大切にするなど人として重要なことを教えます。
場合によっては、叱る、罰することもあるでしょう。
まさに「教えて育てる」です。
指導
ある目的に対して意図的成長を促すのが指導です。
例えば、バスケットのロングシュートを上手くするやサッカーのボールコントロールなど、ピンポイントに上達するコツを伝えるのが指導です。
自発的成長の教育とは違い、目的達成のため意図的にコツを教える指導は、短期間の成長が求められます。
このため、上手くコツが伝わらない場合に「行き過ぎた指導」が起こるといえるでしょう。
まとめ
ここまで、教育と指導の違いとはどのようなものか紹介してきました。
教育は中長期的視野に立ち、自発的成長に期待するものです。
指導は短期間で目的を達成するため、意図的にコツを伝え成長を促すものでした。
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