どちらも真っ白な部分があることでは共通していますが、使う上においては違いが見られます。
では、いったいどんな使い分けがされているのかを調べていきたいと思います。
そのために具体的な使用状況を考えて、それぞれの特徴を紹介していきます。
「余白」と「空白」の差は?
ほとんどと言っていいほど、大きな違いを感じることはありません。
しかし、これから紹介していく中で完全に補完し合えるような関係性でないことがお分かりいただけると思います。
「余白」の使用場面は?
下にいくつか具体例を挙げてみます。
ノートの余白に落書きをしていたら先生から注意されました。
プレビュー画面で確認したのに、意外と余白が多くて文字が切れてしまいました。
ノートに余白のないように、漢字をしっかりと練習するように言われました。
いずれも「余白」を「空白」で置き換えると、違和感を覚えます。
このことから、何らかの特徴を導き出すことができます。
余白とは、ノートや紙などのあらかじめ決められている白い部分を意味すると言えます。
何もかかれていない部分が前もって範囲が決められている、あるいは、範囲を決めることができるものを指します。
「空白」の使用場面は?
考えやすいように、いくつか例を示したいと思います。
今回のテストは、空白ばかりが目立った答案用紙が多かったです。
紛争地域と呼ばれているところに、空白の非武装地帯が誕生しました。
政治的なクーデターが起こり政権の空白がそれから数ヶ月続きました。
上で挙げた文に使われている「空白」を「余白」に変換すると、おかしな文になってしまいます。
本来あるべきところに何もないという意味で、空白が使われていることが分かります。
余白よりも意味を表す範囲が広く、抽象的な概念とともに使用することができます。
空白とは、あると期待されているものがない場合を指し示す場合に使われます。
まとめ
「余白」とは、印刷時から見られる、ノートや紙などの文字の書かれていない部分を指します。
「空白」とは、あるべきものがない状態を表現する際に使われます。
同じような言葉であっても、表現できる対象に違いがあるとは思ってもみませんでした。
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