使い分けているようで意外と知らなかったり難しかったりする漢字の一つに、〈こうたい〉があります。
『この場合、こうたいはどっちの漢字を使えばいいんですか?』なんて訊かれたとき、パッと答えることが出来るとかっこいい気がしますよね。
ということで、今回は“交代”と“交替”にはどのような違いがあるのかについてまとめました。
交代と交替の特徴
“交代”とは、一度変わったら戻ることのないもの、入れ替わり引き継ぐもの、また、戻るという確証がないものの時に使われています。
鬼ごっこなどをしていると、『鬼、こうたい~』なんてよく子供達が言っていますよね。
これは、もう鬼にならない可能性もあるので漢字にすると“交代”になるのです。
交替とは
では、“交替”とはいったいどのような意味があるのでしょうか?
漢字で“交替”と書く場合、何度も繰り返しかわることをいいます。
昼金と夜勤の交代制勤務の会社とか求人誌を見ていたらよく目に入りますよね。
変わりばんこに昼勤と夜勤をする、ということなのです。
交代と交替の違い
上記のことを見て分かるように、一回限りなのか、繰り返すのか、の違いがあることが分かりました。
たとえば野球の中で『ピッチャー交代』という言葉をよく聞きますよね。
先発で投げていたピッチャーは中継ぎの人に引き継いで、そのゲームはもう投げることはないため“交代”が使われるのです。
では、バッターはどうでしょうか?
バッターはかわりばんこに打順が回ってくるので“交替”と思われがちですが、一度打席に立ったバッターがまた打順が回ってくる保証はありません。
ゲーム終了になるかもしれないし、監督の采配によっては代わりのバッターが出てくる可能性もあるのです。なのでこの場合も、“バッター交代”となります。
また、『世代交代』は年を取った人が退き、引き継いで若い人が中心となって活動することをいいます。
ただ、例外もあります。
《参勤交代》というのは、江戸時代に大名が江戸と領地を行ったり来たりすることをいっていました。
いったりきたりと繰り返されるものですが、漢字では《交代》となっています。
また、いかなる場合でも新聞では《交代》で統一されています。
まとめ
今回は“交代”と“交替”の違いについてまとめました。
一度変わったら戻らないものを交代、何度も繰り返しかわりばんこに行われることを交替ということがわかりました!
分からなくなってしまった場合は、また繰り返すのかどうかを考えてみましょう。
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