「涙」以外の漢字を使うことは、ほとんどないと思います。
しかし、歌詞の中でなら他の2つの漢字を目にすることも多いことでしょう。
では、これらの漢字にいったいどんな違いがあるのでしょうか?
「涙」、「泪」と「涕」の使い分け!
どれも文字は異なりますが、読みは同じで「なみだ」と読みます。
それぞれどんな特徴があるのかを調べていきたいと思います。
「涙」の意味は?
別れになみだはつきものですが、最も見慣れている「涙」の特徴から見ていきます。
「サンズイ」と「戻」から成り立っており、「形成文字」と呼ばれています。
「サンズイ」は、水に関連していることを表し、「戻(ルイ)」は読みを表しています。
なみだにもいろんな種類がありますが、切れ間なく、とめどもなく流れ続ける涙を意味しています。
ですから、抑えきれない感情が噴き出した時に使われる文字と言えます。
「泪」の意味は?
「サンズイ」と「目」から成り立っており、「会意文字」と呼ばれています。
この文字が意味していることは、目から流れ出てくる水のことです。
実は、泪は涙の異体字ですから、意味上の違いはありません。
あえて違いを挙げると、泪は涙という文字よりも視覚に訴える効果が高いように感じます。
泪という文字は、歌詞の中で用いられることが多く、日常生活を送る上で使うようなことはあまりありません。
「涕」の意味は?
涕は、泗という字と対をなす文字であり、意味も異なります。
ひどく泣いた時には、目からだけではなく、鼻汁がでてくることがあります。
これらを区別する意味で用いられるのが、涕と泗の文字です。
泣いて目から出ててくるなみだは、涕という文字が使われます。
「なみだ」と読む以外に「テイ」という読み方もあります。
ですから、涕という文字には、ポロポロと流れ落ちてくるものを表しています。
まとめ
感情を表す文字にもこれだけの意味の特徴があり、使い分けがあるとは驚きました。
「涙」と「泪」は字こそ違えども、ずっと流れ落ちる涙を意味しています。
「涕」は、本当に悲しい時に目から流れ落ちる涙を表しています。
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