日本語には、同じ読み方なのに漢字が違い、さらに似たような感じで意味まで似ている。
そんな言葉が数多く存在しています。
超えると越えるもその中の一つです。
普段何気なく使っている言葉ですが、あなたは正しく使えていますか?
ということで、今回は“超える”と“越える”の意味や違いについてまとめました。
超えると越えるの意味
まずは辞書を使ってそれぞれの言葉の意味を見ていきます。
- 超えるとは、ある基準や数量を上回る、という意味があります。
- 越えるとは、物の上を通って向こうへ行く、という意味があります。
ある数量よりも多くなっること、区別、種類、境目などを問題にしないことも言います。
また、一定の地点や時期を通り過ぎてその先へ行く、という意味も持っています。
超えると越えるの違いや使い分け
同じような意味ですねー!
日本語は難しいです。
しかし、年齢や気温など、使い方によっては漢字も違うものになります。
温度はどうでしょうか?
風邪をひいた時、40度を超えると書きますか?
越えると書きますか?
正解は、“超える”です。
気温もそうです。
『今日は日中の温度が30度を超えたので真夏日だ』というように書きます。
超えるを使う体温も気温も、ある《基準》を上回っていますよね。
年齢は、60歳を超えた、と書きます。
しかし、よく年齢に関して『○○の坂』と比喩表現をしますよね。
これは、《一定の時期》なので『50の坂、60の坂、70の坂』というように使います。
他にも、『目標の貯金額を超えている』、『想像を超えてきた』、『お酒は二十を超えてから』というように使うことができます。
越えるに関しては、『ハードルを越える』、『国境を越えた友情』、『引越しをする』、『難関を乗り越える』というように使うことができます。
まとめ
今回は“超える”と“越える”の違いについてまとめました!
超えるは基準や数量を上回ること、体温や気温、年齢に使われています。
越えるは物の上を通って向こうへ行くこと、一定の地点や時期を通り過ぎることをいいます。
また、比喩表現で『こえる』を使う時も“越える”を使います。
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