どちらも似ているようですが、よく考えてみると異なるような点が見られます。
では、具体的にいったいどんなところが違っているのでしょう。
そこで今回は、上に挙げた2つの言葉の使い分けについて紹介したいと思います。
「余り」と「残り」の特徴!
何気なく口にしている言葉ほど、その違いに気づかないものです。
そのため例文をいくつか挙げ、使い方の特徴を少しずつ考えていきます。
「余り」とは?
まず、以下の例文を読んでみてください。
今日の夕飯の余りを使って、アレンジ料理を作りました。
クリスマス会の会費の余りを新年会の予算に回すことに決めました。
余ったケーキをみんなで分けて一緒に食べました。
余りを使った文には、一定の量が関係していることが分かります。
ある基準を超えた場合に、使われる表現です。
ですから、次のように書き換えることができます。
作り過ぎた夕飯を使って、アレンジ料理を作りました。
クリスマス会の支出よりも収入が多かったので、その分を新年会の予算に回すことに決めました。
多く作り過ぎたケーキをみんなで分けて一緒に食べました。
「残り」とは?
次に示す例文に目を通してください。
昨日の夕飯の残りを使って、アレンジ料理を作りました。
クリスマス会の会費の残りを新年会の予算に回すことに決めました。
売れ残りのケーキを社員割引価格で買って帰りました。
残りとは、全体の量から減ったりした量、売れたりした量を差し引いたものであることが分かります。
したがって、他の言葉をつかって次のように変換することができます。
昨日の夕飯の一部分を使って、アレンジ料理を作りました。
クリスマス会において、使わなかったお金を新年会の予算に回すことに決めました。
会社が見込んだ量よりも売れなかったケーキを社員割引価格で買って帰りました。
まとめ
「余り」は、ある一定の基準を超える場合に生じるものであると言えます。
「残り」は、あくまでも全体に重きがあってそこから減少した量を差し引いたものを意味しています。
このように、余りと残り似ているようで微妙な使い分けがあることが分かりました。
今のあなたにおすすめの記事