会議の場などでよく耳にする言葉ですが、その意味の違いまで深く考えたことはありません。
使われている漢字の一部は同じですが、他の一部は異なっていますから、どこかに違いがあるのかもしれません。
そこで今回は、これらの違いについて調べていきたいと思います。
「参照」と「参考」の使い分け!
ほとんど意識せずに使ってきた言葉ですが、どうも意外な違いがあるようです。。
具体的な使用事例をもとにして、それらの特徴を探っていきます。
「参照」の特徴は?
いくつか例文を挙げてみます。
今年度の事業計画の詳細については、お手元の冊子の6ページをご参照ください。
今年度の入学者数などにつきましては、お手元の冊子3ページをご参照ください。
これらの文は、いずれも「ご参照」を「ご覧」で言い換えることができます。
「ご覧になる」は「見る」の尊敬語ですから、視覚情報が関係していることが分かります。
ですから、参照という言葉には、目で見てパッと情報を得るといった特徴が見られます。
もっと分かりやすく説明すると、一目で見て確認できることについて使われることが多いようです。
「参考」の特徴は?
まず、具体的な使用状況をいくつか考えてみましょう。
私が海外で体験したことがみなさんの少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
ご参考までに、ここ3ヵ年の結果を報告しておきます。
上の文における「参考」は、「役立てる」に置き替えることができます。
そのため、参考書は存在しても、参照書を見かけることはありません。
同じように、参考文献は聞いたことがあっても、参照文献を耳にしたことはありません。
ニュアンスとして、単に見るだけというよりも、これを読む人の役に立つといった意味が感じられます。
参考には、その情報を活用する人のためであることを期待するといった意味を含んでいます。
まとめ
「参照」は、グラフや数値など視覚的な情報を理解してもらうときに使用します。
一方、「参考」は、情報を受け取る人にとって有益なものであることを望むといった意味が込められています。
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